【歌詞考察】乃木坂46ユニット曲「魚たちのLOVE SONG」。魚に何を思う | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

【歌詞考察】乃木坂46ユニット曲「魚たちのLOVE SONG」。魚に何を思う

歌詞の意味を考察・・・魚たちに何を思う


衝突することなく群れをなせる魚が羨ましい

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主人公が、水族館にでも行って、何かを魚に例えているような世界観を想像します。

魚に例えている主人公の心情が、気になりました。

タイトルに、LOVESONGとあるくらいなので、ポジティブな気分にあると思いましたが、違ったようです。

なぜなら、次の歌詞で、人間関係の軋轢を気に病んでいる主人公をイメージしたからでした。

どんな光も辿り着けずに 深い暗闇が底にありました

深い暗闇は、主人公が持つ冥い感情に思えます。

心に闇を抱えている主人公の視界に入る魚が、LOVESONGを口ずさんでいるということでした。

なので、タイトルが「魚たちのLOVE SONG」となっていることがわかります。

魚で思い浮かぶのは、群れをなす習性です。しかも、ぶつからずに群れをなすことができました。

そんな器用な魚に比べて、主人公は、円滑な人間関係を築けないように感じます。

次の歌詞でも、「私」の一人ぼっちの寂しさが感じられました。

閉ざされた世界でも愛のうたを歌いたい・・・魚たちのLOVESONGは そう きっと存在するのでしょう

この歌詞で、「私」は、群れをなしている魚を見ていて、彼らの中に「LOVESONG」を歌っていると思いを馳せています。

水中の気泡

そして、恋人がいない「私」は、愛のうたを歌いたがっているほどに、荒涼とした心境にあると思いました。

なので、タイトルに、LOVESONGとあっても、主人公が歌えないそれなので恋愛関係に苦しんでいる印象を持ちます。

また、「私」は魚だけでなく、水面からも「魚たちのLOVESONG」を感じ取っていると思います。

次の歌詞を見てそう感じました。

広い広い海のその片隅で 青い水面に跳ねた水しぶきがいくつも見える あれは確かに 魚のデュエット

この歌詞で、失恋して打ちひしがれている「私」が海岸で佇む画が思い浮かびました。

さらに、どんなキレイな感情も 水の壁が遮って、という表現があります。

彼女が目にする海に、活気が戻るには、まだまだ時間が必要だと思いました。

終わりに

失恋して、失意のどん底にいるような「私」です。

ですが、歌詞の表現を借りるならば、閉ざされた世界でも 愛のうたを歌いたい、という気持ちがあるので時間はかかっても立ち直るでしょう。 終わり


■「魚たちのLOVE SONG■
乃木坂46ユニット曲「魚たちのLOVE SONG」は、12thシングル「太陽ノック」(2015)に収録されています。

歌詞は秋元康さんでした。歌唱メンバーは、白石麻衣・高山一実・橋本奈々未・深川麻衣の4人です。