歌詞の意味を考察・・・どんな強がりか
家族のもとから旅立つ主人公が、淋しさに負けまいとしている
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なので、「強がる蕾」が、実力が開花しない半人前のもどかしさを表していると、初めに解釈しています。
そういったことを踏まえて「強がる蕾」の世界観を想像していました。
主人公は、何かに挑戦していると考えます。でも、満足の行く結果が出ないのでしょう。
努力の芽が花開かないことに、焦りや失望感を感じつつも、虚勢を張っているように見えました。
例えば、同じような能力の級友と、勉強やスポーツを始めたとします。
でも、同じ時期に始めたのに、級友の方が圧倒的に習得が早い場合がありました。
そうすると、自分は才能がないと感じて落ち込みがちです。
でも、「強がる蕾」の主人公は、落ち込みつつも、努力を重ねていると思いました。
なので、努力が実らないことで焦りつつも、態度に出さないということで、主人公は「強がる蕾」ではないかと解釈します。
歌詞を見ると、確かに、主人公は強がっていました。ですが、努力が実らない悔しさを感じているわけではありません。
いつもよりも遅い電車を待つ ママに借りた小さなボストンバッグ 部屋のものは先に送ってある
この歌詞で、主人公が、家族のもとから旅立つことがわかりました。
では、タイトルの強がりは、どういったものでしょうか。
山の端が霞んで見えるのはなぜ? という表現があるように、主人公は泣いています。
この後の行動が、主人公の強がりと言えました。
それは、思い出に負けないように 顔を上げて微笑みながら、という歌詞になります。
だから、「強がる蕾」は、新天地でやって行けるかという不安を、払拭しようともがいている主人公のことになります。
終わりに
主人公は、春に家族のもとから、新天地へ引っ越すことになりました。上り線のホームで、寂しがっています。次の歌詞でも、主人公の強がりとも言える心境がわかりました。
寂しさに負けないように 次の季節楽しみにして
次の季節というのは、夏のことでしょう。四季の中でも、明るいイメージがあります。
上り線のホームで、「ガールズルール」や「太陽のノック」を聞くことで、家族のもとから去る寂しさを紛らわせているような画が浮かびました。
さらに、さよならは強がる蕾、という表現に共感できます。強がっていないとさよならは言えません。
そして、別れの挨拶をして、新天地で花開くことを思えば、確かにさよならは強がる蕾だと思いました。
そして、「強がる蕾」が収録されている「ハルジオンが咲く頃」 を持って深川麻衣さんは卒業しています。
そういったことを考えると、「強がる蕾」の主人公に、深川さんが重なりました。
歌詞にある寂しさが、乃木坂46を卒業する深川さんの感情のように感じられます。 終わり
■強がる蕾■
乃木坂46 深川麻衣「強がる蕾」は、14thシングル「ハルジオンが咲く頃」(2016)のカップリング曲でした。
歌詞は秋元康さんです。
歌詞は秋元康さんです。