歌詞の意味を考察・・・タイトルの真意を考える
ひと夏の恋を忘れることができないほどに落ち込んでいる
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そして、乃木坂46楽曲であることを踏まえると、夏の恋を思い浮かべてしまいます。
同時に、TUBEの「あー夏休み」を想起しました。
「あー夏休み」も、あー夏休み チョイト終わらないで もっとまだまだBABY、という歌詞があるように、ひと夏で終わってしまった恋を残念がっている世界観です。
なので、乃木坂46が歌う「ひと夏の長さより...」も、主人公が、ひと夏の経験を何回も思い返しているようなイメージを持ちます。
「ひと夏の長さより...」の冒頭の歌詞に、八月のレインボーブリッジ ここから眺めながら僕たちは恋をした、とありました。
主人公が、恋の追憶に浸っています。ひと夏の恋を回想していますから、「ひと夏の長さより...」は、恋の歌という想像は当たっていました。
気になるのは、「ひと夏の長さより...」の「...」の部分です。歌詞を追うと、ストレートに表現されていました。
ひと夏の長さより思い出だけ多過ぎて 君のことを忘れようとしても切り替えられない
ひと夏は、長くても3ヶ月です。その間だけ付き合った「君」との淡い記憶を、3ヶ月以上も反芻していることになりました。
梅雨明けに告白をして、夏休みを一緒に過ごしたものの、衣替えの季節に別れてしまったのでしょう。
でも、主人公は、次の歌詞のように季節に応じて衣服を着替えることすら、躊躇していました。
何度も着たTシャツは 首の辺り伸びているけど 腕に強く抱いた君のことは 忘れられない
3ヶ月の間だけ付き合った「君」が、Tシャツに染み付いていることになります。
だから、彼女と付き合った「ひと夏の長さより」はるかに長い期間に渡って、「僕」は、追憶に浸っていることになりました。
終わりに
ヨレヨレになったTシャツを捨てることが出来ないのは、「君」が、主人公の心に染み付いていることでもあります。フロイト(1856~1939)が言うところの、リビドーがTシャツに注がれている状態でした。
それだけ、失恋のダメージが大きいと感じます。立ち直るには、長い時間がかかりそうでした。
ですが、フロイトは、別れて悲痛な思いをしても、問題ないと言います。
徹底的に悲嘆に暮れるという「喪の仕事」を経れば、人は立ち直るからでした。 終わり
■ひと夏の長さより...■
乃木坂46「ひと夏の長さより...」は、18thシングル「逃げ水」(2017)に収録されています。
歌詞は秋元康さんでした。秋元真夏・松村沙友理が、Wセンターを務めています。
歌詞は秋元康さんでした。秋元真夏・松村沙友理が、Wセンターを務めています。