日向坂46「おいで夏の境界線」歌詞の意味を考察。夏を待ちわびていた理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

日向坂46「おいで夏の境界線」歌詞の意味を考察。夏を待ちわびていた理由

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日向坂46「おいで夏の境界線」は、けやき坂46名義のアルバム「走り出す瞬間」(2018)に収録されています。

歌詞は秋元康さんでした。






夏を感じる瞬間は人それぞれです。コマーシャルでプールの映像が流れて夏を意識することもありました。

その時に誰と行きたいか。あるいは約束できる誰かがいるか。意中の人となれば、ますます夏の到来が待ち遠しいことでしょう。

「おいで夏の境界線」は、思い定めている人と過ごせる期待感と最後かもしれないという不安感が、ないまぜになっていました。

最後かもしれないというのはどういうことでしょうか。歌詞の意味を探っていきたいと思います。

歌詞考察・・・「僕」が夏を待ちわびる理由


「君」を海に誘って想いを打ち明ける

境界線は、物事の境目という意味でした。なので、「夏の境界線」の意味は、夏を感じる瞬間ということになります。

例えば、気温が高いとか、日差しが強いことに夏を感じます。また、カレンダーが7月になれば、それもまた夏の境界線を跨いだ感覚を持ちます。

いづれにしろ、「おいで夏の境界線」の「僕」は、夏が待ち遠しくてたまらない人間です。

それが分かる歌詞は次の表現でした。

空の入道雲がやけにもったいぶってたけど 強い日差しを やっと連れてきたよ

入道雲は、気取ることはありません。「僕」は、もったいぶりやがってと言ってしまうほどに、入道雲と強い日差しの登場を待ちわびていたことになります。

「僕」が夏の到来を楽しみにしている理由は他にもありました。それがわかる歌詞は、次になります。

おいで君に好きだって言おう おいで言葉にしなきゃ伝わんない おいで季節なんて過ぎてしまうんだ

夏になったら、「僕」は「君」に告白することを決めていたことになります。

ですが、せっかく夏が到来して「君」と海にきたのに、告白する気配が感じられませんでした。

入道雲

どうやら、消極的な性格に問題がありそうです。

まさか僕をどう思うなんて・・・ まさか今の関係壊したくないよ まさかこのままだってそばにいたいんだ そんな本音は波がさらうよ 君に気づかれないまま

告白して、「君」との友達関係を壊したくない「僕」でした。

好意を打ち明けて、拒絶されれば、確かに一緒に海にくることは難しいです。

だから、告白しないで友達のままでいたいという考えもあるようです。ですが、気になる表現がありました。

もう来年は卒業だから そう絶対に・・・

来年に卒業してしまえば、離れ離れになってしまう「僕」と「君」でした。

だから、夏の海で告白をするかしまいか揺れ動いていたことになります。

ですが、歌詞は、そう絶対に・・・で終わっています。・・・はどのような言葉が続くのでしょうか。

告白する、ということだと思います。だから、卒業するまでには、想いを打ち明ける決意はあることになりました。

終わりに


「おいで夏の境界線」の「僕」は、海辺ではしゃぐ「君」に好意を持っていました。そして、卒業するまでには、「君」に打ち明ける決意はあるようです。

「夏色のミュール」の「僕」も、砂浜でミュールを脱いだ「君」に恋をする物語でした。こちらは、梅雨が明けたばかりの海が舞台です。

【あわせて読む】⇒ 日向坂46「夏色のミュール」歌詞考察。僕と君の関係性とは

なので、「夏色のミュール」で恋に落ちた「僕」が、夏の到来を待って告白をしようとする物語が「おいで夏の境界線」だと思いました。 終わり