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歌詞は秋元康さんです。歌唱メンバーは、井口眞緒・影山優佳・高瀬愛奈・東村芽依の4人でした。
歌詞考察・・・僕と君はどういった関係か
「僕」と「君」は、友達以上恋人未満の関係
ミュールは、かかとがない靴で、サンダルに近い靴です。そして夏色と言えば、日向坂46のテーマカラーである空色を想像しました。主人公が、空色のサンダルを履いた彼女を眺めている画が浮かびました。歌詞を見ると、靴を脱いだシーンから始まっています。
夏色のミュールを脱ぎ捨てながら逃げ出した さざ波 追いかけてく あどけない表情の君に今 僕は おそらく 恋してる
気になるのは、おそらく、という表現です。おそらくがなくて、僕は恋してる、という表現だけであれば「僕」と「君」は恋人関係だと考えます。
だから、僕はおそらく恋してる、と表現することで「僕」と「君」は友達ではあるけれども恋人と言えるような関係にはないと想像できました。
となると、片思い中の「君」を眺めている「僕」というシーンが続くことになります。そして、気になる表現がありました。
なぜ ずっと気づかずにいたのだろう 僕は やっぱり 恋してる
先ほどは、僕はおそらく恋してる、という表現でした。「僕」と「君」が恋人関係になかったことを表していると解釈しました。
そして、僕は やっぱり 恋してる、という歌詞になっています。やっぱりを使った意図は何でしょうか。
やっぱり、という意味は、案の定とか、予測したとおりになることでした。
ということは、海辺ではない場所で「君」に恋心を感じたことがあるのです。それがわかるのが次の歌詞でした。
ただのクラスメイトと言い訳してたんだ ずっと認めていない ときめきが苦しいよ・・・
スニーカーしか 見たことがない いつもの君とは 全然違って見えるよ
「僕」にとって、教室での「君」は、気になる存在ということでした。気になるけれども友達どまりだったのでしょう。
しかし、歌詞は、僕はいつしか恋してた、で終わりました。
何気なく海辺に出かけたことで、単なる友達としては見られなくなったということになります。
「僕」はおそらく恋してる「君」と海に行きました。「僕」はやっぱり恋してると自覚します。そして、「君」に、いつしか恋してた、のでした。
終わりに・・・夏の日の1993
日向坂46ユニット曲「夏色のミュール」は、海辺で女性に恋をする「僕」の物語です。まるで、class の「夏の日の1993」みたいな世界観だなと思いました。
「夏の日の1993」の歌詞も、君に夢中 普通の女と思っていたけど・・・いきなり恋してしまったよ、という表現になっています。
「夏の日の1993」の「君」も主人公にとって普通の女性でした。そして、恋心がなかったのに、プールの水ぎわにいる「君」を見て心境が変化したのです。
海辺で恋をする「夏色のミュール」の「僕」に重なりました。 終わり