乃木坂46ユニット曲「立ち直り中」歌詞考察。何から立ち直り中か | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46ユニット曲「立ち直り中」歌詞考察。何から立ち直り中か

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乃木坂46ユニット曲「立ち直り中」はセカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)の収録曲です。

そして、2015年春に発売された11枚目のシングル「命は美しい」のカップリング曲でした。作詞は秋元康さんです。

歌唱メンバーは、秋元真夏・衛藤美彩・白石麻衣・高山一実・橋本奈々未・深川麻衣・松村沙友理の7人でした。センターは白石さんです。

歌詞考察・・・何から「立ち直り中」なのか


「あなた」との失恋から「立ち直り中」

歌詞に永福町駅が登場していますから、舞台は東京都の杉並区ということになります。

そしてタイトルから受ける印象は、主人公が「立ち直り中」と言い聞かせるほどの出来事が、永福町駅近辺で起こったというものでした。

例えば京王電鉄井の頭線で通勤している主人公が駅で恋に落ちたけど振り向いてもらえなかったなどです。

十字路曲がって坂を下ればあなたとの家と思い出が見える

主人公は、駅で恋に落ちたわけではありませんでした。永福町駅から歩いて行ける距離に住居を構える「あなた」とかつて恋をしていたことになります。

「あなた」との失恋から主人公は「立ち直り中」と言えました。

そして、「あなた」の家まで行ったところで聞こえた風鈴の音で主人公は追憶に浸っていきます。

風鈴の音どこかで聴こえたあの夏 繋いだ手がちょっぴり汗ばんでいたけど離しちゃったらあなたがどこか行ってしまいそうで嫌われないように何度も繋ぎ直した

この歌詞は、主人公の回想シーンになります。「あなた」と付き合っていても常に主人公は不安に苛まれていたことがわかりました。

では「あなた」との別れから「立ち直り中」の主人公がなぜかつての恋人の家に向かっているのでしょうか。

何でここまで1人来たのだろうあなたになんて会えないのに知らず知らず足が向く今も悲しいことがある度にやさしい顔が思い浮かぶ立ち直り中

主人公は悲しいことがあると「あなた」の家に出向くことで気持ちを立て直しているのです。となると、その家に「あなた」は今も住んでいるのでしょうか。

空き地はあれからアパートが建って少しだけ記憶と違って見える 真夜中にあそこでキスをしたこと流れた時間に上書きされた もしも道であなたに会ってしまったらそう私はどういう言い訳をすればいい?

この歌詞で、別れてから大分経っているものの、 今もそこに「あなた」が住んでいることがわかります。主人公は「あなた」への未練が残っているのでした。

終わりに

【関連記事】 ⇒ 乃木坂46「ありがちな恋愛」歌詞考察。振られて自虐的になるのもありがちである

主人公が追憶に浸る乃木坂46の曲に「ありがちな恋愛」があります。道端で見かけた集合住宅の洗濯物に、かつての恋人との生活を思い出す世界観でした。

ということは、かつての恋人への未練が絶ち切れない「立ち直り中」も「ありがちな恋愛」だなと思いました。 終わり