乃木坂46ユニット曲「憂鬱と風船ガム」歌詞考察。憂鬱の原因は何か? | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46ユニット曲「憂鬱と風船ガム」歌詞考察。憂鬱の原因は何か?

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乃木坂46ユニット曲「憂鬱と風船ガム」はセカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されています。

そして、2016年春に発売された14枚目のシングル「ハルジオンが咲く頃」の収録曲でもありました。作詞は秋元康さんです

歌唱メンバーは、秋元真夏・生駒里奈・井上小百合・桜井玲香・高山一実・星野みなみの6人です。センターは星野さんでした。


歌詞考察・・・憂鬱の原因


本当の友達とは何かというモヤモヤ感

タイトルからして、主人公が憂鬱な気分でガムを噛んでいる状況を想像できます。恋人に振られて不貞腐れながらガムを膨らましているのでしょうか。

冒頭の歌詞に、胸の奥のもやもやはため息で吐き出そう、とあります。もやもやの原因が憂鬱の正体なのかなと歌詞を追いましたが、具体的に何かがあったとは書かれてありませんでした。

ただ、人間関係がもやもやの原因と推測できる歌詞があります。

本当の友達なんて何人くらいいるんだろう? 白い雲もくっついたり離れたり風まかせ 校庭の真ん中を歩いてざけんなと叫びたくなってきた

「憂鬱と風船ガム」には「僕」とか「私」が登場しないので一人称ではありません。なので、主人王が男なのか女なのかはわかりませんでした。ですが、上記の歌詞で主人公が喧嘩して一人ぼっちになってしまったような推測はできます。

主人公は孤立して空を見上げて友達とは何かと考えているのです。喧嘩したことを思い出して、ムカムカしたから叫んだのだと思いました。

ただし、主人公は喧嘩して孤立したことに心を痛めているわけではなさそうです。なぜなら、次の歌詞があるからでした。

誰とも仲良くできるタイプじゃないし 一人きりだってみんなが言うほど悪くない・・・すっきりなんてできなくたって自分らしさ失わずにいる 落ち込むのは馬鹿馬鹿しい風船ガム噛もうか

この歌詞で、主人公は一人ぼっちでもいいじゃないかと考えていることがわかります。だから、風船ガムは心の余裕を意味しているのだと考えました。

終わりに


ザ・コインロッカーズの「憂鬱な空が好きなんだ」との違いを考えてしまいました。「憂鬱な空が好きなんだ」も「僕」や「私」が登場せず主人公は性別不詳です。

ただ、こちらは人間は気分の波があって当たり前だから青空のような気分で過ごすことはできないと考えている主人公でした。

だから、彼(彼女?)は常に前向きな姿勢を強要されることに違和感を持っているのです。「憂鬱な空が好きなんだ」の主人公は気持ちの切り替えが下手な人間だと思いました。だから、太陽や青空が嫌いなのでしょう。

そして「憂鬱と風船ガム」の主人公は気持ちの切り替えが上手い人間と言えます。なぜなら、笑ったらネガティブが消えた、という歌詞で終わっているからでした。 終わり