歌詞の意味を考察
物事に動じない心は、左胸にある
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度胸の胸は、心臓のことです。そして、左胸には、心臓がありました。
動じない人は、心臓が強いとかハートが強いと言われますから、タイトルの「左胸の勇気」の意味を考えると、ハートの強さを表現しているように思います。
ただ、主人公のハートが強いのか弱いのかが、気になりました。
口を真一文字に結んで何やら考え込んでいる主人公が、左胸に手を当てて深呼吸を繰り返しているイメージがあります。
スポーツや、試験などで、主人公が緊張を強いられているような印象を「左胸の勇気」というタイトルから受けました。
歌詞は、次のように始まっています。
君の掌を胸の上 さあそっと押し当てて 脈を打つその鼓動 しっかり聴くんだ どんな悲しみに出会っても 生きてれば何とかなる 負けそうになったら 勇気は左の胸に
生きてれば何とかなると思わざるをえない状況は、切羽詰まった状況と言えます。
負けそう、という歌詞から、人生に絶望しかかっている「君」を想像できました。
弱っている精神状態ですと、ネガティブな考えで頭が一杯です。
そんな時に、心臓の音で、生きている実感を取り戻す必要があるのでした。
なので、主人公は緊張状態にあるのではないかという最初の予想も、あながち間違ってはいないと思いました。
どん底の経験をして切羽詰まるのも、緊張状態にあると言えるからです。
そして、歌詞には、「君」しか登場しません。手紙という形の二人称になっています。
だから、「君」に語りかけているのは、誰なのか気になりました。
「君」に語りかけているのは、「大人になった君」だと思います。
次の歌詞は、「大人の君」が過去の自分へ語りかけているような表現になっていました。
一人しゃがみ込んで怯えてても そんなに弱くない 弱くない ホントの君を知っている 君ならできる
「大人になった君」は、怯えてしゃがみこんだ経験があったのでしょう。
過去の自分である「君」に、どんな悲しみに出会っても生きてれば何とかなる負けそうになったら勇気は左の胸に、と語りかけているかのようでした。
終わりに・・・欅坂46「君をもう探さない」
大人になったから「君」に言える言葉が、「左胸の勇気」だと考えました。左胸に手を当てて、落ち着きを取り戻せば、勇気が湧いてくることを伝えていると思います。
「君」に語りかけているのが、「大人になった君」ということで、欅坂46の「君をもう探さない」が思い浮かびました。
欅坂46の「君をもう探さない」の「君」は、「僕」の過去だと解釈しています。
例えば、欅坂46の「君をもう探さない」の歌詞に、人はいつも汚れて誰もたくましくなるんだという歌詞があります。
「大人なった君」が、過去の自分である「君」に生きろ! と訴えているように思えました。
だから、欅坂46の「君をもう探さない」は、乃木坂46 「左胸の勇気」と同じメッセージ性があると解釈します。
ただ、「左胸の勇気」が、どんな悲しみに出会っても生きてれば何とかなる と表現されているのに対して、欅坂46の「君をもう探さない」は、厳しいエールになっていると思いました。
なぜなら、欅坂46の方は、「大人になった君」が、生きたくない「君」に、それでも生きろ! と叱咤しているように思えたからです。 終わり
乃木坂46アンダー曲 「左胸の勇気」は、2012年2月22日に発売のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」に収録されていました。
歌詞は秋元康さんです。歌唱メンバーは、センターの畠中清羅さんを含めた17人のアンダーチームでした。
歌詞は秋元康さんです。歌唱メンバーは、センターの畠中清羅さんを含めた17人のアンダーチームでした。