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歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、桜井玲香・西野七瀬・若月佑美の3人です。
「立つ鳥跡を濁さず」は、立ち去るものは見苦しくないように去るべきという意味でした。
「Rewind あの日」の世界観は「立つ鳥跡を濁さず」と真逆です。
なぜなら、恋は跡を濁して去った、という表現があったからでした。
「Rewind あの日」は、自信過剰になるくらいの美貌を誇っていた「私」の失恋物語になっています。
歌詞考察・・・あの日とは、どのような日?
「私」と「あなた」が出会う前の過去
Rewind は巻き戻すという意味でした。だから、タイトルはあの日に巻き戻したいということになるでしょうか。だとすれば、主人公がなぜ、過去に戻りたいと思ったのか気になります。
歌詞を追ってみると、過去に戻りたいという願望ではないようです。
次の歌詞でわかるように、関係性が戻ってしまったのでした。
車 走る 車 急ぐ 私を置いてくつもり?・・・恋は跡を濁して去った 綺麗事じゃないのね 傷つき方が上手になって 出会う前に戻っただけ Rewindあの日
「私」は「あなた」に車から降ろされたのでしょう。
そして、ショックを受けつつも「あなた」と「私」の関係性が、出会う前のお互いに知らなかった時に戻っただけと「私」は考えたということです。
気になったのは、喧嘩の原因でした。
歌詞は、次のように表現されています。
恋はいつもいきなり終わる 心変わり気づかず 自信過剰に自惚れてたら 急に頭痛くなった
「私」が自惚れていたというのは、「あなた」と上から目線で付き合っていたのでしょう。付き合ってあげていたとも言えます。
では、喧嘩したことによって、「あなた」と付き合う前のシングルに戻った「私」は、恋人に戻りたいと願ったのでしょうか。
それともシングルでいいと吹っ切れたのでしょうか。
歌詞は、次の表現になっています。
重たい女だと噂されたくない 心外よ 思い出なんか塩まいて Goodbye
「私」は、シングルのままでも構わないと考えているようでした。
車を追いかけることで、変な噂をたてられるのを「私」は、恐れています。
さらに、「あなた」の心が「私」に向いていないことがわかる表現が、次の歌詞でした。
風が吹いて 風が語る あなたの深層心理 風が語る 風がごめん 夢なんか見たくない もう疲れたのね
「私」に吹き付ける風が申し訳なさそうですね。
風がごめんと語っているのは、「あなた」が「私」に謝っているように感じます。
でも、夢なんか見たくないという表現になっていました。
これは、「私」と付き合っても夢を描けないという「あなた」の心境だと考えられます。
それを、「私」は理解していました。
ですが、窓から何かを投げ捨てられて、車から降ろされた「私」が置かれている状況は美しくありません。
だから、恋は跡を濁して去った、という表現は言いえて妙だと思いました。
終わりに
「Rewind あの日」を歌ったユニットメンバーは、桜井玲香・西野七瀬・若月佑美の3人でした。若月佑美さんは、2018年に乃木坂46を卒業しています。
また、西野七瀬さんは2019年2月24日の卒業コンサートをもって、乃木坂46を巣立ちました。
そして、桜井玲香さんも、真夏の全国ツアー2019を最後に卒業する予定です。
「立つ鳥跡を濁さず」は、引き際に潔さを感じた時にも思い浮かべる言葉でした。
若月さんと西野さんは、「立つ鳥跡を濁さず」に相応しい巣離れをしたと言えます。
なぜなら彼女たちが卒業した時の乃木坂46は、2年連続でレコード大賞に輝き、4年連続で紅白歌合戦に出場していたからでした。 終わり