はじめに
乃木坂46の四期生楽曲「図書室のキミへ」。この楽曲のタイトルに含まれる「キミ」というカタカナ表記に、秋元康氏のどのような意図が隠されているのかを考察します。
「カタカナ」の持つ匿名性と普遍性
歌詞考察において、人称代名詞の表記は重要です。「君」「あなた」「キミ」。カタカナで「キミ」と書く場合、そこには「具体的な特定の誰か」というよりも、より抽象的で、あるいは視覚的な「記号」としての対象が浮かび上がります。
図書室という静寂な空間。そこで見かける、あるいは想像する「キミ」。カタカナにすることで、特定の個人に縛られない、読者それぞれの「あの頃に出会った誰か」を投影しやすくしているのではないでしょうか。