歌詞の意味を考察
記事内容の概略は、以下の通りです。
- 『1・2・3』は、「ボク」の「キミ」への励ましの言葉
- アンダーソンの性格分類で、「ボク」は好まれる性格
- コロナ禍で落ち込みやすい時は、「ボク」のような人を友人に
- 作詞した、【まふまふ】さんとは?
「ボク」は心の広い人間。友達にしたい
次の歌詞で、『1・2・3』のテーマは【友情】だと感じました。
1.バトルをしたなら 2.笑うか泣いたって 3で仲間になろうよ あの日だって この日だって いつだってそうしていた 先も見えない 果ても知らない世界が そこにあるけど レッツゴー 転んですりむいて レッツゴー 何度も歩き出す隣 キミにきめた!
「ボク」は、転んだ「キミ」にポジティブな声をかけています。
明るい気持ちになりました。
転んですりむいて レッツゴー 何度も歩き出す隣 キミにきめた!という表現で「ボク」の人間性が分かりますね。
人のミスを許容できる心の広い人なのです。
アンダーソンの性格分類では、好まれる10の性格と、好まれない10の性格を知ることができます。
性格分類は、アンダーソンが100人の対象者にアンケートを行い、555の性格リストそれぞれを評価してもらい、分類したものです。
心の広い人は、好まれる性格でした。当然ですね。
一緒にいるだけでポジティブになれる「ボク」のような存在は必要です。
特に、コロナ禍で落ち込みやすいので、失敗した人に「1・2・3」と声をかけてくれるのは心強いです。
「ボク」は人の痛みが分かる人
次の歌詞で、コロナ禍を想起しました。
隣の街から景色は ため息つくほど世界は目まぐるしく回り変わる ボクを置き去りにする
置き去りという表現は、自信喪失だと解釈します。全てを悲観的に考えて、自分を責めてしまいがちです。
セコムが、20代から60代を対象に【日本人の不安に関する意識調査】を行っています。
不安を感じていることに挙がった一位が、コロナの拡大(28%)。二位が、老後の生活や年金(23%)でした。
誰しもとは言えませんが、落ち込みやすい社会状況なのは確かでしょう。収入に悪影響が、もたらされているとメンタルの調子を崩しやすいです。
孤立感を深めると、常に自分を卑下する心の病(自動思考)に罹ってしまいます。『どうせ……俺なんか』という無限ループですね。
自動思考は、認知の歪みです。放っておくと病んでしまう可能性が高いのです。
例えば、〈過度の一般化〉。一回や二回のミスで、自分は何をやっても駄目だと全否定することです。
そんな時に、励まされると心が軽くなります。
「ボク」はそれが分かっているから、転んですりむいて レッツゴー 何度も歩き出す隣 キミにきめた!と声をかけたように見えます。
SNSなどでも、応援メッセージをくれる人がいるのは有り難いです。ネガティブなコメントは見切りをつけて、ポジティブな人を大切にしたいですね。
作詞は、【まふまふ】さん
驚いたのが、作詞が秋元康さんではないこと。
歌詞を提供したのは、2010年にデビューした二人組の歌手【まふまふ】さん。
作詞、歌手、作曲を兼ねています。また、俳優として「アプリで恋する20の条件(主演・本田翼)」にもカメオ出演。同ドラマの主題歌「ユウレイ」も歌っています。
プロフィールにあるように、「何でも屋さん」ですね。
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『1・2・3』は、配信のみのシングル曲で、テレビ東京「ポケットモンスター」の主題歌です。
歌詞に登場するボールは、ポケモンを捕獲できるモンスターボールでしょうか。
歌唱メンバーは、からあげ姉妹(生田絵梨花・松村沙友理)。MVでの、探検隊の衣装が可愛らしいです。
からあげ姉妹としては、3曲目になります。
※1曲目は、12枚目のシングル「太陽ノック」に収録された「無表情」。2曲目は、23枚目のシングル「Sing Out!」に収録の「曖昧」でした。