当記事では、主人公「僕」のような無気力な人に、どんな言葉をかければよいのか?について書きました。
結論は、以下のように落ち着きました。
東京大学 社会科学研究所 玄田有史教授の「大丈夫と励ます」
心理学者アルバート・バンデューラ⇒「人は、励まされると自己効力感が生まれる」
無気力な人にかけるべき言葉。玄田有史さん「大丈夫」
バイト終わりの主人公「僕」は、最終の地下鉄を選んで帰宅しています。彼は、以下の歌詞のように無気力感にとらわれていました。
駅のベンチには酔いつぶれかけたサラリーマンが愚痴を言ってたけど
なぜ それでも人間(ひと)は我慢しながら 毎日生きているんだろう 僕にはそれが不思議だった 何が嫌ってわけじゃないけど 無理をして微笑むしあわせなんて要らない これからの人生 期待なんかしてない
人生期待していないという表現では、無気力どころか絶望すら感じます。そんな「僕」に、どんな言葉をかけるべきでしょうか。
玄田有史さんは、自著『希望のつくり方』で、<意欲を持てない人には、周囲からの「大丈夫だ」という言葉がない>ことを問題視しています。
同時に、大丈夫だという言葉をかけられた人は希望を持つことができるとも言いました。
彼が考える希望は、以下の4点です。
- 強い気持ち
- 叶えたい何か
- 実現に向けた道筋
- 行動
大丈夫だと励まされることで、願望を叶えるぞ!という意欲が湧き、将来の道筋を描くことができるのですね。
もちろん、無気力な人が置かれている状況を理解しないで「大丈夫」と声をかけるのは、無責任です。安易な励ましは控えるべきでしょう。
励ましの効用
自分より能力の高い人から、褒められると嬉しいものです。自分のやっていることに自信が持てますね。
周囲からの励ましには、自信が芽生えるというメリットがあります。
アルバート・バンデューラ「励まされると自己効力感が生まれる」
心理学者のアルバート・バンデューラは、励まされたことで芽生えた自信を、『自己効力感』と呼びました。
彼は、『自己効力感』のメリットを、2つ挙げています。
- 結果予測・・・行動と結果に因果関係を見出す
- 効力予期・・・成功に向かっての行動を起こせると期待する
この2つを踏まえると、玄田有史さんが言う「無気力な人は、周囲からの励ましがないから」という言葉が納得できます。
玄田さんは、上述したように、希望を4つ(①強い気持ち②叶えたい何か③実現に向けた道筋④行動)に分けました。
励ましの言葉を受ければ、強い気持ちが芽生える⇒意欲が湧けば、叶えたい何かを見つける⇒実現に向けて道筋を描き行動する
こういった一連の流れを思えば、主人公「僕」にかける言葉は、君なら大丈夫などの励ましとなります。希望は、アルバート・バンデューラの『自己効力感』と同じですね。
最後に
まとめと選抜メンバーを書きます。
まとめ
- 主人公「僕」は、無気力感に襲われていて、人生に期待していない
- 玄田有史さん「意欲がない人にかけるべき言葉は、大丈夫」
- 心理学者のアルバート・バンデューラ「人は励まされると、自己効力感が芽生える」
- 玄田さんの「希望」とアルバートの「自己効力感」は同じ
選抜メンバー
選抜メンバーは、表題曲(Nobody’s fault)と同じです。
1期生7人(尾関梨香、小池美波、小林由依、菅井友香、土生瑞穂、守屋茜、渡邉理佐)
2期生7人(武元唯衣、田村保乃、藤吉夏鈴、松田里奈、森田ひかる、山﨑天、大園玲)