カレイドスコープは、万華鏡とか、絶えず変化するものという意味だそうです。
万華鏡は、癒し効果のある道具として知られていますが、それだけでは世界観が想像しにくいですね。
次の歌詞のカレイドスコープに2種類の意味(①絶えず変化するもの、②万華鏡)が込められていると考えました。
①瞳の中 キラキラ輝いてる光は 好きになってしまったときめきの破片(かけら) ずっとそばにいたのに ここから見えなかった 人の気持ちはいつもカレイドスコープ
②心の奥 想いが乱反射しているよ 好きになってしまえば不安も輝く 感情が動く度花びらが咲くように隠した独り言は カレイドスコープ
絶えず変化する「あなた」の気持ち
①のカレイドスコープは、絶えず変化するものと解釈しました。
「あなた」の本命は、「私」ではありません。好きな人が視界に入ることで輝く「あなた」の目が、「私」に向けられていないからです。
切ないですね。
人の気持ちはいつもカレイドスコープのカレイドスコープは万華鏡ではなく、絶えず変化するものという意味でしょう。
「あなた」に好きな人がいるなんて「私」は分からなかった。「あなた」の気持ちは、カレイドスコープのように変化するから、「私」以外の人を好きになっていることに気づけなかったと解釈しました。
「あなた」と「私」が付き合っているとすれば、終わりかかっていますね。
逆に、「あなた」と「私」が男女の友達であれば、恋すら始まらない切なさがあります。
また、「あなた」と「私」が女性同士の友達とも考えることができます。
いづれにせよ、「私」は置いてきぼりにされたような寂しさを感じたことは間違いないでしょう。
万華鏡としてのカレイドスコープ
続いて、②のカレイドスコープ。変化するものではなく、万華鏡と解釈しました。
付き合っているにしろ友達にしろ、「あなた」が好きなのに、振り向いてもらえない「私」の心境が穏やかなはずがありません。
そんな「私」の心境が、②の歌詞では、万華鏡のように表現されています。
例えば、乱反射や好きになってしまえば不安も輝くという表現。
「私」が、ネガティブな感情を肯定していることが分かります。
片思いの苦しさも「私」の中では、カレイドスコープのように、輝いているのでした。
まとめ
- カレイドスコープの意味⇒万華鏡、絶えず変化するもの
- カレイドスコープに例えられたモノが2つある
- 1つ目のカレイドスコープ(絶えず変化するもの)は、「あなた」の気持ち。
- もう1つのカレイドスコープ(万華鏡)は、「あなた」に寂しさを覚える「私」の心境
- 「私」の中では、取り残された寂しさも万華鏡のように、輝いている
『カレイドスコープ』は、欅坂46のベストアルバム「永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜」TYPE-Bに収録されています。
歌詞は、秋元康さん。