「僕」は、「君」をほったらかして、愛想を尽かされる
「僕」は釣った魚に餌をやらないタイプか
『コンセントレーション』の意味は、集中力だそうです。これだけですと、世界観が掴めないですね。
主人公は、サイコキネシスか何かを持っている能力者なのでしょうか。
それとも、勉強に集中できない悩みが展開されていくのでしょうか。
前者であれば壮大な世界観を妄想します。後者であれば、片思いが行き過ぎて勉強に身が入らないといった主人公を想起します。
愛は集中力のことだ 他に何にも見えないくらい夢中になる感情という歌詞で、主人公「僕」が、愛について思考を巡らしていることが分かります。
「僕」の片思いなのか、両思いなのか気になりました。
次の歌詞で、主人公「僕」と「君」は両思いではあるものの関係が終わりかかっていると解釈できます。
君を誤解してた 寂しさに気づかなくて ほったらかしたままで勝手に生きて来た罰なのか?
束縛されたくないって言っていたじゃない?だから 僕は羽根を伸ばしたんだ
主人公が、サイコキネシスの能力者ではないことが分かります。ただ、羽根を伸ばしたという表現が具体的に何を指すのか書かれていません。
恋人との関係が終わりかかるほどのやらかしではないでしょうか。
例えば、浮気とか。
であるなら、「僕」は釣った魚に餌をやらないタイプでしょうね。
「君」に愛想を尽かされつつある危機的な状況の中、「僕」は「君」に集中すれば良かった!と頭を抱えている画が思い浮かびました。
ボッサードの法則
ほったらかしたままで勝手に生きて来たという歌詞からも、「僕」と「君」の距離が物理的に遠い印象を持ちました。
アメリカの心理学者ボッサードが提唱した法則によると、カップルの親密さは、物理的な距離が近ければ近いほど増すとのこと。
ボッサードは、婚約しているカップルを、五千人集めました。その三割強は、徒歩圏内に住居を構えています。
そして、住居が遠いカップルは、結婚の確率が低いことが明らかになっています。
浮気なんてもってのほかだと思わざるを得ません。
「僕」は、そのボッサードの法則に反した行動を取ったと解釈しました。
まとめ
主人公の「僕」は、釣った魚に餌をやらないタイプ
「君」を放ったらかしたことで、愛想を尽かされつつある
「僕」は、この段階で、愛は集中することが大切だと痛感
物理的な距離は、恋愛に大切な要素と言える(ボッサードの法則)
『コンセントレーション』は、欅坂46のベストアルバム「永遠より長い一瞬 〜あの頃、確かに存在した私たち〜」TYPE-Aに収録されています。
歌詞は、秋元康さん。