「僕」が、晴れているのに「雨だ」と言った理由→
「君」に振られた時の精神状態が雨のようだから
本日10月18日(日)25:41〜テレビ東京「日向坂で会いましょう」で加藤史帆、齊藤京子、佐々木美玲のユニット曲「#どうして雨だと言ったんだろう?」が初披露されます☔️
— 日向坂46 (@hinatazaka46) October 18, 2020
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「雨だ」と言ってしまったことを主人公の「僕」が後悔でもしているかのようなタイトルです。
雨が降っているなら、雨だと言ってもおかしくはありません。ですが、次の歌詞がありました。
勝手に雨が降ってきたんだ そうさ 僕の眼差しに あんな晴れた夜なのに
この表現で、雨が降っていないことが分かりました。晴れた天気なのに、雨が降ったと言えば、ちぐはぐな印象を持ちます。
なぜ、主人公は晴れた夜に、雨が降ったと言ったのでしょうか。
失恋のダメージを雨に例えた
主人公の「僕」が、晴れた夜に「雨だ」と呟いた理由は、次の歌詞で推測できます。
一つだと思ってた 僕たちは いつの間に幽体離脱したのかな
一つだと思っていた、という表現に、「僕」が感じた失恋の悔しさが滲んでいます。「僕」から「君」の気持ちが離れてしまったことで、彼は幽体離脱の感覚を覚えたのでしょう。
そして、「君」に振られたという現実感が襲ってきたことで、心が泣いてしまったと想像できます。
雨が降っているわけではないけれども、雨だと言ってしまうくらい失恋のダメージが大きい。あるいは、雨だと言うことで、失恋による傷心を紛らわしたかったに違いありません。
心に痛手を負った時は、主人公のように感傷的に呟くのもあり
ネガティブな感情を「雨だ」と表現する主人公の「僕」は、女々しく映るかもしれません。
ですが、それでも振られたショックを紛らわすために「雨だ」と口走るのは、メンタルの安定につながると考えています。
ジークムント・フロイトは、悲しみは拭い去ることはできないと断言しています。一方で、別れた人間と距離を取ることで、その悲しみは落ち着いていくと言いました。
その立ち直りの過程は、フロイトによって「喪の仕事」と呼ばれています。
それを踏まえると、失恋して口にした「僕」の「雨だ」という台詞は、彼にとっての「喪の仕事」と言えます。
まとめ・・・悲しい感情を吐露することで、心を安定させる
・主人公の「僕」は、雨が降っていないのに、雨だと言った
・「僕」は、失恋のダメージで、「雨だ」と呟かざるを得ないほどに傷心
・晴れた夜に「雨だ」と呟くことで、「僕」は心の安定を図っている(フロイトの喪の仕事)
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『どうして雨だと言ったんだろう?』は、日向坂46のファーストアルバム「ひなたざか」Type-Bに収録されている新曲です。
歌唱メンバーは、加藤史帆、齊藤京子、佐々木美玲の3人。
作詞は、秋元康さん。