歌詞の意味を考察・・・どんな手裏剣か
｢キスの手裏剣｣は、奥手である主人公が妄想する投げキッス
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手裏剣は飛び道具でした。なので、タイトルは、空中を移動するキスということで、投げキッスと想像できます。男が実際にやると気持ち悪いので、主人公は女性だと考えました。
いや、女性であって欲しい。
自分に過剰な自信を持っている女性が、意中の人に、キスの手裏剣を投げかける画が思い浮かびました。
歌詞を見ると、残念ながら、｢僕｣の一人称です。
気になるのは、実際に投げキッスをしているのかどうかでした。
夏色のワンピースを着た君
キスの手裏剣を投げたんだ
言葉にできない妄想
この歌詞で、キスの手裏剣が｢僕｣の妄想であることが分かります。
言葉にできない妄想、と考える理由は何でしょうか。
｢僕｣は、実際に投げキッスをやったら、自分は痛い人間だという自覚があるからです。
しかし、妄想で留めているだけでは、｢僕｣と｢君｣の仲は進展しません。
｢僕｣にできることは、告白をストレートにするという正攻法しかないでしょう。
とは言っても、知らない人からの告白は、妄想の投げキッスと同じくらい迷惑なことです。
｢僕｣と｢君｣が、どの程度の仲なのか気掛かりでした。
挨拶をするだけとか、食事だけはするといった友達でしょうか。
隠れていた僕の存在、という歌詞から、｢君｣とは会話をしたことがないと推測できました。
となると、｢君｣の名前を知ることから、始めないといけません。
なぜなら、人は、名前を呼ばれながら、会話をすると、親しみの感情が湧くからでした。
そうすると、もう一度会いたいという印象を持つのです。
これは｢カクテルパーティー効果｣と言いました。投げキッスの手裏剣より、好印象なのは間違いありません。
終わりに
｢キスの手裏剣｣は、意中の人に好意を伝えられない主人公が妄想する、投げキッスのことでした。そして、｢キスの手裏剣｣を脳内で投げているだけでは、片思いは実りません。
恋を成就させるためには、意中の人の名前が知ることが重要です。
心理学者のキングは、恋人を名前で呼び合うカップルの関係性を知るために、55組のカップルを調べました。
そして、調査から５ヶ月経たないうちに、名前を呼び合わないカップルの90％弱が別れていることが分かっています。
だから、主人公は、｢キスの手裏剣｣を投げるのではなく、想いを寄せている女性の名前を知る必要がありました。 終わり
■キスの手裏剣■
乃木坂46 四期生曲『キスの手裏剣』は、４thアルバム「今が思い出になるまで」(2019)に収録されています。
歌詞は秋元康さんでした。
歌詞は秋元康さんでした。