歌詞の意味を考察・・・春のメロディーとは?
痛みが伴う恋の記憶
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川面に反射する日光にも、春を感じました。
視界が明るくなるようなイメージを持ちます。のら猫ひろしにとって、春は、耳より目で捉えた印象の方が強いと言えました。
果たして、主人公は、何に春を感じるのでしょうか。
いつもの予報士が身振り手振りで伝えてた 明日の朝から暖かくなるよって・・・春のメロディー聞こえて来た
生まれたてでなければ、春を何回も経験しているはずです。「私」は、天気予報によって、自身の春の記憶が蘇ったのでしょう。
その記憶が、「私」なりの「春のメロディー」と言えました。
そして、「私」なりの「春のメロディー」は、次の歌詞になっています。
思い出すの 彼と花の香り 近い恋の足音 同じクラスで・・・
この歌詞で、「私」は学生の頃の恋を思い出していることがわかります。
花の香りという表現で、吹き込む風にカーテンが揺れているような画が浮かびました。
そして、近い恋の足音という歌詞で、彼と並んで歩いている「私」の画を描くことができます。
ここで、気になるのは、「私」と彼の恋の行方でした。
大人になった「私」は、毎年、天気予報で春の訪れを感じるたびに「春のメロディー」が脳内に再生されていることになります。
その時に、胸が痛むのか痛まないのかが気になりました。胸が痛むのなら、失恋と考えて良いでしょう。
同じクラスで顔を合わせる度ぎこちなくなる私たち 長かった冬 雲たちは遠ざかり 太陽が射す 雪と誤解はいつかとけてく
春が訪れた頃には、「私」と彼は仲直りしたような意味に取れました。ということは、「私」と彼の恋は、今も続いているのでしょうか。
ですが、次の歌詞を見ると、「私」と彼の恋物語は、残念な結果に終わっていました。
思い出すのよ 泣いたあの夜 雪が降り始めて 私は傘もささず濡れて 愛に凍えながら 一人帰ったことを
春に仲直りしたものの、冬に別れてしまったことになります。「私」が天気予報で春を知る度に、流れる「春のメロディー」は、痛みが伴う恋の記憶でした。
終わりに
タイトルの初見の印象は、春に浮かれているような世界観です。しかし、愛に凍えながら、という歌詞がありました。「私」にとっての春は、胸がちくりとくる痛みなのです。
とは言え、今は懐かしい涙、と表現されていました。この境地までくるのに、何回の春の兆しを感じたのだろうかと妄想してしまいます。 終わり
■春のメロディー■
乃木坂46アンダー曲 「春のメロディー」は、2012年冬に発売された4枚目のシングル「制服のマネキン」のカップリング曲になります。
歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、センターの中田花奈さんを含めた16人のアンダーメンバーです。
歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、センターの中田花奈さんを含めた16人のアンダーメンバーです。