乃木坂46 「やさしさなら間に合ってる」歌詞考察。やさしさが間に合っている理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46 「やさしさなら間に合ってる」歌詞考察。やさしさが間に合っている理由

歌詞の意味を考察・・・タイトルの真意とは


「あなた」への未練を断ち切りたいのに、彼のやさしさが邪魔をする

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タイトルを見て、同情するなら金をくれというドラマのセリフが思い浮かびました。

やさしさでは、生活できないということです。

ただ、そのセリフを言っている子役の表情は、どう見てもやさしさが間に合っているとは言い難い険しい表情でした。

子役の表情からわかることは、同情してやさしくされるのは、迷惑だということになります。

なので、乃木坂46 「やさしさなら間に合ってる」のタイトルの真意を考えた時に、主人公がやさしくされることに、苦痛を感じていると想像しました。

次の歌詞で、主人公が、自分に向けられたやさしさを快く思っていないことが、わかります。

ハンカチ差し出す手があなたらしいわ 一人でも帰れるか? なんて 子ども扱いしないで 恋のひとつが終わっただけ

「あなた」がハンカチを差し出したのは、主人公が泣いていたからでしょう。

そして、恋が終わっているのに、相変わらず優しい「あなた」でした。

ここで、タイトルにあるやさしさは、主人公が付き合っていた「あなた」の行為ということがわかります。

そして、「間に合っている」と考えたのはなぜでしょうか。

夕方の交差点

同情ならそういらない プライドの問題 あなたのことは 今だって大好きだけどね・・・

主人公は、今も「あなた」を好いていました。別れに納得していないことになります。

そして、プライドの問題とありました。やさしくされることで、プライドが損なわれたのでしょう。

主人公は「あなた」に振られて、自尊心が、ボロボロの状態にあると思いました。

そんな主人公は、自分に対する「あなた」の接し方が、捨てられた子犬に対するそれだと感じたのではないでしょうか。

だから、主人公は、わたしは捨てられた子犬じゃない、そんなやさしさは求めていないということで、「やさしさなら間に合ってる」と考えたに違いありません。

主人公が求めているのは、恋人を労るやさしさと言えます。

また、次の歌詞にあるように、主人公は、やさしくされることが辛いようでした。

心の奥に残ってる 大切な記憶 強がりならもう限界 この胸が苦しい・・・やさしくしないで

やさしくされると、「あなた」との思い出が蘇ってくるのです。

でも、もう「あなた」と思い出を共有することができません。頭では理解しても、心が追いつかないから苦しいのです。

「あなた」への未練を断ち切りたいのに、彼のやさしさが邪魔をするのでした。

主人公としては、突き放してもらった方が良かったということになります。 終わり


■やさしさなら間に合ってる
乃木坂46 「やさしさなら間に合ってる」は、2012年冬に発売された4枚目のシングル「制服のマネキン」のカップリング曲になります。

歌詞は秋元康さん。センターは、高山一実・能條愛未が務めていました。