歌詞の意味を考察・・・指望遠鏡で何を眺めるのか
指望遠鏡で、自分の明るい未来を見る
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そして、「指望遠鏡」は、丸めた指を覗くことで、対象を捉えます。
望遠鏡とは言うものの、「指望遠鏡」は、肉眼で見ることには変わりありません。
なので、主人公が、指望遠鏡で何を覗いているのか気になります。
次の歌詞で、それがわかりました。
覗いてみよう 指望遠鏡 目に見える世界はすべて過去の物語さ 輝く未来を見失うなよ
指望遠鏡で未来を覗いています。
だから、過去を悔やんだりクヨクヨするくらいなら、丸めた指で見える範囲の未来を生きればいいと解釈しました。
過去を悔やむ状況は、具体的に書かれていません。ですが、確かなのは、主人公の心が弱っていることです。
また、次の歌詞からも、主人公が傷ついていることが分かりました。
涙で前が曇るなら 深く息吐いて・・・覗いてみよう 指望遠鏡
涙で前が見えないのと同時に、心理的に視野が狭まっていると思いました。
涙で曇るほどに、辛い現実に向き合っていると、心が折れます。
そうすると、自分の可能性を自分で、潰すことになると思いました。
だから、指望遠鏡で現実を直視しないことが重要なのです。そうすれば、心が軽くなるだろうと考えることができました。
では、丸めた指で見た未来は、どういったものでしょうか。歌中の表現は、次のようになっていました。
遠いようでも本当は近い 予言のような宝物
予言は、ポジティブなものと、ネガティブなものがあります。
歌詞は、予言のような宝物、という表現になっていました。
宝物は、貴重なものです。だから、指望遠鏡で捉えた世界も、あなたにしか見えない財宝と言えます。
財宝と言うからには、それを手にしないと豊かになれません。宝物が見えるだけでは、豊かになれないのです。
だから、指望遠鏡で明るい未来が見えるだけでは、不十分と言えました。
それを踏まえると、未来はアドベンチャー、という歌詞の意味がわかります。
指望遠鏡で、明るい未来を確認したら、それを手に入れる姿勢も必要ということでした。
終わりに
「指望遠鏡」という楽曲は、明るい未来が涙で見えないなら、指望遠鏡で眺めてごらんとでも言いたげでした。自信を失うことがあるかもしれない。けれども未来は明るいのだという激励の歌だと思います。 終わり
乃木坂46 「指望遠鏡」は、2012年冬に発売された4枚目のシングル「制服のマネキン」の収録曲でした。
歌詞は秋元康さん。
歌詞は秋元康さん。