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また、2016年秋に発売された16枚目のシングル「サヨナラの意味」のカップリング曲です。
歌詞は秋元康さん。
歌詞考察・・・「私」の幸せとは
ベッドでまどろめる自由がある
ないものねだりは、現実的ではないものを、欲しがったり望むことを言いました。
その「ないものねだり」をしたくないと「私」が考えていることが、次の歌詞でわかります。
なぜ 人は誰も目の前にあるこの幸せだけで 今日を生きられないの? もう十分でしょう 私 ないものねだりしたくない
「私」は、地に足のついた生活を、心がけている印象を持ちました。
そして、「私」の目の前にある幸せとは何でしょうか。それは次のように表現されています。
「私」の目の前にある幸せ
・底冷えのする真冬の夜 ベッドの中 好きな小説を読んでいたい
・部屋の灯り 点けっぱなしで 夢の中へ まどろめる自由があればいい
・今持ってる全てが 私の全てでいい
・部屋の灯り 点けっぱなしで 夢の中へ まどろめる自由があればいい
・今持ってる全てが 私の全てでいい
身体の芯まで冷えそうな部屋で、布団を被っている「私」の画が浮かびます。
自分の温もりを感じながら、彼女は、小説を読んでいるのでした。
そのまま、寝落ちすることに幸せを感じているのですね。
もし、「ないものねだり」をする性格だったら、寒い部屋に文句を言っていることでしょう。
真冬の気温に、文句を言ったところで暖かくなりません。
そういった「ないものねだり」では、小さな幸せを逃すことになると「私」は考えているのでした。
気になる表現は、次の歌詞です。
何かを失うなら そこまでして欲しいものは一つもない 今持ってる全てが 私の全てでいい
橋本奈々未さんの実家は、裕福ではなかったようです。
そういった経済的な事情も、彼女が、乃木坂46のオーディションを受けた理由でもありました。
そして、弟の学費の心配もなくなったところで、橋本さんは卒業を決めたとされています。
また、ネット番組の「乃木坂46TV」(2016)では、腰痛に悩まされている橋本さんが出演していました。
物を落として、メンバーに拾ってもらうシーンもあります。
だから、「私」に橋本さんを重ねてしまうのでした。
例えば、歌詞にある、何かを失うなら、の何かは、一般人としての普通の生活ではないかと想像します。
そして、そこまでして欲しいものは一つもない、というのは健康を害してまで欲しいものはないと解釈しました。
終わりに
橋本奈々未さんは「ないものねだり」が収録されている「サヨナラの意味」を持って、卒業しています。そういったこともあって、「ないものねだり」の「私」に彼女を重ねてしまいました。
「ないものねだり」の「私」は、地に足のついた生活を心がけています。
決して「ないものねだり」をするような人間ではありませんでした。
乃木坂46を卒業した橋本奈々未さんも、一般人に戻ったことで、「ないものねだり」の「私」のような日常を送っているような印象を持ちました。 終わり