歌詞の意味を考察・・・水玉の正体
「私」の目から零れ落ちた涙。木漏れ日が気ままに描く模様。
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そうすると、夏の爽やかな恋模様を妄想できますが、主人公の心情が水玉模様に、どう反映するのか気になります。
片思いの相手が着ているワンピースが水玉模様だったのでしょうか。
冒頭の歌詞で、水玉模様の正体がわかりました。
あの日の心の坂道は 揺れる木漏れ日の陽の中
木漏れ日は、確かに水玉模様を描きます。
また、木漏れ日には、穏やかなイメージがありました。そして、あの日の、という表現から主人公は追憶に浸っています。
なので、最初は、恋を思い出して幸せな気分に浸りながら、木漏れ日が描く水玉模様を踏んでいるのだと思いました。
ですが、歌詞を見ると、水玉模様は、差し込む木漏れ日だけではありませんでした。
木漏れ日以外の、水玉模様は次の歌詞になっています。
あなたの後を拗ねて歩いた じゃあまたね わざとぶっきらぼうに言ってみたら 瞳から熱いもの 水玉模様の思い出は・・・
「あなた」と喧嘩した、あの日の「私」が流した涙を、水玉と表現しているのでした。
そして、そんな喧嘩別れをした恋が、水玉模様のように、悲しい思い出となっているのです。
「私」から零れ落ちた涙が水玉であれば、木漏れ日が描く水玉に、「私」の揺れ動く心情が反映されているように思いました。
「私」が拗ねた理由が気になります。
あの都会は遠すぎる 私があなたを抱きしめて行かないでって言えばよかった 迎えにくる そんなの無責任だよ
「あなた」が、都会に行ってしまうのが嫌だから、「私」の目から水玉がこぼれたことがわかります。
そして、水玉模様の愛しさと、水玉模様の思い出は、同じようで違うと思いました。
水玉模様の愛しさは、木漏れ日が描いた並木道を一緒に歩いた「あなた」への想いだと解釈します。
そして、水玉模様の思い出は、「あなた」と別れたことで、こぼれ落ちた涙にまつわる記憶だと考えました。
終わりに
雨が、今にも降りだしそうな空を、雨模様な様子と言いました。だから、水玉模様は、今にも水玉(涙)がこぼれ落ちそうな様子を表しているように思います。
水玉模様を描くように涙をこぼした、あの日の「私」と、水玉がこぼれ落ちそうな「大人になった私」の両方を思い描くことができました。 終わり
乃木坂46 生駒里奈「水玉模様」は、2012年春に発売された2枚目のシングル「おいでシャンプー」に収録されています。
歌詞は秋元康さん。
歌詞は秋元康さん。