乃木坂46 生駒里奈「水玉模様」歌詞考察。水玉の正体 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46 生駒里奈「水玉模様」歌詞考察。水玉の正体

歌詞の意味を考察・・・水玉の正体


「私」の目から零れ落ちた涙。木漏れ日が気ままに描く模様。


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水玉模様は、円形のドット柄です。個人的に、水玉模様と聞くと、カルピスの青と白のパッケージを思い浮かべました。

そうすると、夏の爽やかな恋模様を妄想できますが、主人公の心情が水玉模様に、どう反映するのか気になります。

片思いの相手が着ているワンピースが水玉模様だったのでしょうか。

冒頭の歌詞で、水玉模様の正体がわかりました。

あの日の心の坂道は 揺れる木漏れ日の陽の中

木漏れ日は、確かに水玉模様を描きます。

また、木漏れ日には、穏やかなイメージがありました。そして、あの日の、という表現から主人公は追憶に浸っています。

なので、最初は、恋を思い出して幸せな気分に浸りながら、木漏れ日が描く水玉模様を踏んでいるのだと思いました。

ですが、歌詞を見ると、水玉模様は、差し込む木漏れ日だけではありませんでした。

木漏れ日以外の、水玉模様は次の歌詞になっています。

あなたの後を拗ねて歩いた じゃあまたね わざとぶっきらぼうに言ってみたら 瞳から熱いもの 水玉模様の思い出は・・・

「あなた」と喧嘩した、あの日の「私」が流した涙を、水玉と表現しているのでした。

水滴がついたガラス越しの、ぼやけた街

そして、そんな喧嘩別れをした恋が、水玉模様のように、悲しい思い出となっているのです。

「私」から零れ落ちた涙が水玉であれば、木漏れ日が描く水玉に、「私」の揺れ動く心情が反映されているように思いました。

「私」が拗ねた理由が気になります。

あの都会は遠すぎる 私があなたを抱きしめて行かないでって言えばよかった 迎えにくる そんなの無責任だよ

「あなた」が、都会に行ってしまうのが嫌だから、「私」の目から水玉がこぼれたことがわかります。

そして、水玉模様の愛しさと、水玉模様の思い出は、同じようで違うと思いました。

水玉模様の愛しさは、木漏れ日が描いた並木道を一緒に歩いた「あなた」への想いだと解釈します。

そして、水玉模様の思い出は、「あなた」と別れたことで、こぼれ落ちた涙にまつわる記憶だと考えました。

終わりに

雨が、今にも降りだしそうな空を、雨模様な様子と言いました。

だから、水玉模様は、今にも水玉(涙)がこぼれ落ちそうな様子を表しているように思います。

水玉模様を描くように涙をこぼした、あの日の「私」と、水玉がこぼれ落ちそうな「大人になった私」の両方を思い描くことができました。 終わり


■水玉模様
乃木坂46 生駒里奈「水玉模様」は、2012年春に発売された2枚目のシングル「おいでシャンプー」に収録されています。
  
歌詞は秋元康さん。