歌詞の意味を考察・・・心に効く薬とは
弱った心には感情的に流した涙が効果的
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心の健康状態を、推し量るのが難しい以上、他人に頼ることはできないのです。
だから、「心の薬」を自分で用意する必要があるのでした。
「心の薬」は何でしょうか。落ち込んでいる人でも、過去に、誰かと笑いあった思い出があるでしょう。
心の底から笑い合える人間関係が、「心の薬」と言えました。
人によっては、人間関係より、旅に出ることで、充実するかもしれません。
メンタルが弱ってしまうと、心理的に視野が狭くなります。自分なりの「心の薬」を見つけるのは難しいかもしれません。
ですが、「心の薬」を発見することができれば、心の健康は保たれるということになります。
乃木坂46 「心の薬」の主人公は、心が弱っているのではないかと思いました。
そして、弱っているけれども、主人公なりの「心の薬」を発見することで、前向きになっていくような世界観を想像します。
次の歌詞で、主人公が、弱っていることがわかりました。
誰かに言われた言葉の棘(トゲ) 気にしてしまうのは自信ないから 嫌われることに怯えながら 見えない敵ばかり勝手に作っていた
主人公は、他人の言動に振り回されやすい性格と言えます。勝手に、という歌詞から、自尊心が低いという自覚もあるようでした。
嫌われたくない思いが強すぎて、友達ができない悩みを抱えていそうです。
ここで、主人公に効く「心の薬」が気になりました。
それは、恋だと思います。恋人以外だったら、誰に嫌われてもいいという気持ちです。
しかし、「心の薬」は、恋ではありませんでした。
生きていれば時々嫌なこともあるさ そんな日には1人きり 思いっきり泣けばいいよ 涙は心の薬
「心の薬」は、涙でした。
医学的な見地から、涙を流すことは、ストレス解消になると言われていました。
高ぶった感情で流した涙から、ストレス反応であるホルモン(副腎皮質刺激ホルモン)が検出されたことが、根拠になっています。
号泣していたかと思うと、いきなりテンションが戻った人を思い出しました。
涙が「心の薬」の役割を果たしたから、散々泣いた後で、ケロっとできたのでしょう。
ただ、弱った主人公でも、被害者ぶっているわけではありません。それがわかるのが、次の歌詞です。
人はそう誰も胸の内側 身勝手なナイフを隠しているよ 自分でも気づかないまま誰かを傷つけて 泣かせることもあるだろう
この歌詞は、「心の薬」を必要としているのは、主人公だけではないという自分なりの戒めでもあると思いました。
他人の言動で、落ち込んだとしても、被害者ぶらないように自戒しているのです。
誰かを傷つけているかもしれない、という注意深さは持つべきだということでしょう。
終わりに
歌詞には、「心の薬」と同じ表現があります。もう一度立ち上がれ 笑顔は愛の処方箋 元気になれるはず
「心の薬」である涙を流して、ストレスが解消されます。
そして、笑うと元気になれるなら、笑顔も「愛の処方箋」であり、「心の薬」と言えました。 終わり
乃木坂46 「心の薬」は、2012年春に発売された2枚目のシングル「おいでシャンプー」のカップリング曲です。
歌詞は秋元康さん。
歌詞は秋元康さん。