歌詞の意味を考察・・・おいでの意味とは何か
追憶の中のシャンプーの香りに、想いを馳せている
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そして、かつて飼っていた猫や犬に対して使っていた言葉であったことを思い出します。
ただし、ペットを手招きすることはあっても、シャンプーを呼び寄せようとは思いません。
なぜ、不思議なタイトルになっているのでしょうか。
ペットを手招きするのは、引き寄せたいほどに愛しいからでした。
その愛しさを、シャンプーに感じるとすれば、匂いだと思います。
だから、シャンプーに対して肯定的なイメージを抱いていることは理解できました。
ただ、その理由が気になります。主人公は、シャンプーの匂いを褒められたのでしょうか。
おいでシャンプー その長い髪 君の香りにときめくよ おいでシャンプー 夏の日差しと風に運ばれ届くまで待ってる
「僕」がシャンプーを使っているわけではありませんでした。
「君」の髪からシャンプーの香りが、「僕」に漂っているのでした。
その香りが、好きだから僕は、「おいでシャンプー」というタイトルになっています。
「君」の香りにときめいていますから、「僕」は恋心を抱いていることがわかりました。
気になるのは、「僕」と「君」の関係性です。
両思いなのか、片思いなのか。片思いですらなかったら、「僕」はただの匂いフェチと言えそうです。
次の歌詞から、「僕」は「君」に片思いをしていることがわかります。
君は額の汗を拭って こっちを見ながら まだまだ終わらないねって微笑んだ こんなの初めてさ 気になってしまうよ 恋なのかなあ
良い香りを漂わせた「君」が、微笑んでいます。そんな「君」と付き合っていれば、恋なのかと疑問が生じることはないでしょう。
だから、「僕」は「君」に片思いをしていると言えました。
終わりに
歌詞の終わりに、気になる表現がありました。瞳閉じると 僕の前には君がいる おいでシャンプー 心のページ 記憶している
この表現で、「おいでシャンプー」の歌詞が全て、大人になった「僕」の追憶のシーンになっていることがわかりました。
追憶に浸っているのであれば、振り向いた時スローモーションで揺れる髪、という歌詞になっているのも理解できます。
髪は、スローモーションで揺れることはありません。
大人になった「僕」のまぶたに焼き付いているのが、振り向いた時の「君」ということでしょうか。
そして、「おいでシャンプー」の中でも、印象的な言葉は、おいでシャンプー君の予告が甘く切なく、という歌詞です。
初恋の甘酸っぱさを思わせる表現だと思いました。 終わり
乃木坂46 「おいでシャンプー」は、2枚目のシングルとして、2012年春に発売されました。
また、ファーストアルバム「透明な色」(2015)に収録されています。歌詞は秋元康さん。
また、ファーストアルバム「透明な色」(2015)に収録されています。歌詞は秋元康さん。