歌詞の意味を考察
「白い雲にのって」涙が消えた時間へ旅に出たい
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そういった意味で「白い雲にのって」の主人公は、妄想が活発な人と言えました。
妄想の対象が白い雲と想像できますから、主人公の心を映していることになります。
例えば、現実に疲れている主人公であれば、雲に乗って遠くへ逃げたい願望が、白い雲に映っていると思いました。
あるいは、白い雲の描写で、主人公の安らいだ感覚が伝わってくるような描写になっているかもしれません。
その場合であれば、雲間から差し込む光に、顔を綻ばせる主人公が思い浮かびます。
歌詞は、次のようになっていました。
ほんのささいな優しさは まるで縁側の陽だまり 何だかポカポカしてきて 誰も彼もしあわせだ みんなでただ寝そべって
この歌詞で、主人公は、現実逃避したいとは思っていないことがわかります。
縁側の陽だまりのように優しいみんなと寝転んでいますし、しあわせと表現されていました。
現実逃避の願望を白い雲に、映すことは有りえないことになります。
実際に、次の歌詞は、肯定的な感情が白い雲に反映されていました。
白い雲にのって行きたい ほら輝いているあの未来へ・・・そう 人も猫も犬も笑い涙が消えた時間へ 旅に出かけようよ
ここで、主人公が「白い雲にのって」どうしたいのかがわかりました。
陽だまりの中で、友達と寝転んでいる主人公は、幸せを感じています。
それでも、「白い雲にのって」涙が消えた時間へ旅に出たいと考えているのでしょう。
主人公は、自分だけが幸せな状況にあるのは、嫌なのです。
確かに、白い雲の遥か彼方には、日本製品の不買運動や、輸出規制などで物々しい状況がありました。
さらに、戦争などで残酷な現実に直面している人もいます。
そのような背景を想起させる歌詞は、まだありました。
きっと愚かな諍(イサカ)いも 眠くなったらしないだろう 心をポカポカにすれば 怒った人も あくびひとつ いい人とか悪い人 そんなに差はないんだよ
国境を跨いだ悶着があったとしても、太陽で照らしちゃえばいいんだ、と言う主人公は、世界平和を願っているように思いました。
終わりに
主人公は、「白い雲にのって」涙が消えた時間へ旅に出たいと考えています。そういった白い雲に反映させた主人公の願望は、泣いてる人は誰もいないみんなが笑ってる国きっと見つけようよ、という歌詞に集約されていると思いました。 終わり
乃木坂46 「白い雲にのって」は、2012年2月22日に発売されたファーストシングル「ぐるぐるカーテン」に収録されています。
歌詞は秋元康さん。
歌詞は秋元康さん。