歌詞の意味を考察・・・ Ghost の正体とは何か?
失恋したことで、愛を疑う自分自身
■Another Ghost■
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また、2017年春に発売された17枚目のシングル「インフルエンサー」の収録曲でした。
歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、ナスカ(伊藤万理華・齋藤飛鳥・西野七瀬)の3人です。
タイトルは、もう一つの幽霊という意味になりますが、世界観が想像つきません。
人には、喜怒哀楽がありますから、ネガティブな感情に焦点を合わせているのでしょうか。
悪い出来事の記憶が、主人公に、ぼんやりとした残像として残っているような想像をしました。
なので、何かしらの否定的な感情が主人公にまとわりついて離れないような世界観になっていると考えます。
歌詞を見ると、正体不明な何かが主人公に忍び寄っていました。
ドアが開いたのか? 風が吹き込んできた誰かの足音がする 鍵は掛けてたはずだ 静かに近づく気配
最初は、誰かが主人公を訪ねたのかと思いました。
ですが、次の歌詞を見ると、人間が主人公を訪ねたわけではないようです。
目には見えないもの 形のないもの 心の中で勝手に幻を作る・・・弱さにあるその隙間 不意に突くように
形のないものが、主人公の弱った心のドアを開けました。そして、心の中で幻を作っているのです。
心にある幻は、主人公が心の中に何かを描いていることになります。
主人公が成し遂げたい願望なのか、過去の情景かのどちらかだと思いました。
タイトルが、「Another Ghost」ですから、ネガティブな世界観につり合うのは、願望より過去の情景と言えます。
主人公は、過去に後悔の念を抱いてしまうような出来事をしでかしたと想像しました。
なぜなら、次の歌詞があったからです。
美しい思い出とは違う消えないもの 信じたもの 愛という名の錯覚に 何をまだ怯えているんだ?
主人公の心のドアを開けて侵入したのは、信じていた愛という名の錯覚ということがわかりました。
錯覚は、思い違いや勘違いというニュアンスがあります。
愛という名の錯覚は、愛という名の勘違いだったと言い換えることができました。
愛と思ったら愛ではなかった状況で思い浮かぶのは、失恋しかありえません。
主人公は、恋人に振られて、付き合っていたあの日々は何だったのかと自問自答していると思いました。 終わり