amazon music はこちら |
そして、2016年秋に発売された16枚目のシングル「サヨナラの意味」の収録曲でした。
歌詞は秋元康さん。
歌唱メンバーは、サンクエトワール(北野日奈子・寺田蘭世・中田花奈・中元日芽香・堀未央奈)の5人です。
「君」は主人公の恋人でしょうか。
であれば、主人公が記念日に「君」へ花を贈ろうとしても違和感は感じられません。
ですが、タイトルは「君に贈る花がない」です。
贈る花がない理由は、次の3つの内どれかだと思いました。
1.花を買うお金がないのか。
2.お金はあるけれど、君にふさわしい花がないのか。
3.それとも、主人公は、君に花を贈る資格が自分にはないと考えているのか。
ニュアンスが近いのは、3番目だと考えます。
歌詞考察・・・「僕」が「君」に花を贈れない理由
「君」の彼に、遠慮してしまう
次の歌詞に、「僕」が「君」に花を贈れない理由が集約されていると思いました。
遠くで手を振る彼と3人で始まる道 ぎこちなくなっちゃいけないと いつものように僕は1人微笑む 僕は君を 君は僕を好きだよ だけど 無理な願い
「僕」は「君」を好いています。「君」も「僕」を好きでした。その二人に手を振っている彼が、「君」の恋人か配偶者なのでしょう。
そのように考えれば「僕」が、ぎこちないように微笑もうとする理由がわかります。
さらに「僕」が平常心を努めている表現がありました。それは、次の歌詞です。
たった1つの花があり友達が見つけたなら僕はその幸運をきっと祝い喜ぶだろう たとえその花に僕も目を奪われても心惹かれても裏切れないよ 遅すぎたんだ その花は彼のもの
裏切れないよは、「僕」の友達である彼から「君」を奪うことができないということでしょう。
そして、遅すぎたんだ、という表現は、「君」と知り合うのが遅すぎたと言えます。
「君」に好意を抱いた時には、すでに彼女は彼と付き合っていたか、結婚をしていたのです。
だから、花は彼のもの、なのでした。ということで、「僕」の恋人でも配偶者でもない「君」に贈る花がない、という解釈ができます。
終わりに
乃木坂46ユニット曲「君に贈る花がない」は、「僕」の片思いの世界観になっています。「僕」は「君」を好きだけれども、彼女には「彼」がいました。
そして、その「彼」は、「僕」の友達でもあります。
だから、歌詞は、僕は君を 君は僕を好きだよ だけど 無理な願い、という表現になっていると解釈しました。
ただ、気になる表現があります。
同じことをいつだって思ってるのに 2人触れないのは そう 誰か傷つけるから
同じこと、というのは、僕は君を 君は僕を好きだよ だけど 無理な願い、になるでしょう。
そうなると、「君」には彼がいるのに、「僕」と「君」は互いに恋愛感情を抱いていることになります。
そうなると、乃木坂46ユニット曲「君に贈る花がない」は、危うい世界観になると思いました。 終わり