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また、2016年の夏に発売された15枚目のシングル「裸足で Summer」の収録曲でした。
歌詞は秋元康さん。センターは、齋藤飛鳥さんです。
「~だけ」は、範囲の限度を表す際に使われる言葉でした。
なので、範囲の限度から「僕だけの光」を解釈すると、僕だけにしかない光と言えます。
また、他にも「~だけに、ふさわしい」という使い方もありました。
例えば、「穏やかな性格だけに、友人が多い」という使い方です。
光は、明るいとか照らし出すという肯定的なイメージがありました。
だから、「~だけに、ふさわしい」という観点から「僕だけの光」を考えると、ネガティブな僕にふさわしい光という解釈は、そぐわないと思います。
乃木坂46「僕だけの光」は、ネガティブな「僕」からポジティブな自分への成長物語だと感じました。
そして、「僕」だけにしかない光とは、何でしょうか?
歌詞考察・・・僕だけの光とは何か?
光=自信とか自己肯定感
初めは、タイトルに違和感を感じました。なぜなら、「僕」だけの光と表現されていたからです。「僕」だけ視認できる光は、存在しません。ですが、「僕」だけの希望の光と考えれば、しっくりきました。
落ち込んでいた主人公が、前向きになっていくような世界観を想像します。
歌詞も、次の表現になっていました。主人公は自己肯定感を持っていないことがわかります。
太陽眺める度羨ましくなるんだ どんな時も眩しく輝き続けること 僕には背丈ほどの影しか作れなくて この世界には何も貢献できていない
背丈ほどの影しか作れないとか、何も貢献できていない、と考えています。
「僕」は、自己肯定感を持てない人間ということがわかりました。
そして、太陽を羨ましがっているのは、周りを照らすことができる人間になりたい願望を持っているのではないでしょうか。
「僕」=「君」
ただし、気になる表現がありました。それは、次の歌詞です。君だけの光きっとあるよ 忘れてる場所を思い出して 力が眠ってる いつだって夢は眩しいだろう・・・今 やっと 光 手に入れたよ
光手に入れたよは、「僕」が光を手に入れたことになります。
ですが、君だけの光きっとあるよ、が「僕」の心情だとすると、ちぐはぐな印象になりました。
「僕」の視点では、光り輝いていない自分を卑下しています。そんな「僕」が急に、「君」を励ますことがあるでしょうか。
ここで、「僕」が「君」に話しかけたのではないと考えてみます。
つまり、「僕」は、誰かに「君」と呼び掛けられていると解釈しました。
そうすると、「僕」は誰に声をかけられているのだという疑問が生じます。
太陽ではないでしょうか。
「君」が登場する歌詞だけ、太陽が語り掛けているのでした。
「僕」の視点と「太陽」の視点と、交互に並んでいたのです。
そのように考えれば、太陽に照らされたことで、「僕」は光を手に入れたと考えることができました。
終わりに
「君」は「僕」が話しかけている特定の誰かではありませんでした。太陽が「僕」に、「君」と語りかけているのです。「僕」と「君」は同一人物でした。 終わり