乃木坂46三期生曲「思い出ファースト」歌詞の意味を考察。誰との思い出を最優先にするのか | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46三期生曲「思い出ファースト」歌詞の意味を考察。誰との思い出を最優先にするのか

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乃木坂46三期生曲「思い出ファースト」は、3rdアルバム「生まれてから初めて見た夢」(2017)の収録曲でした。

歌詞は秋元康さん。






ファーストは、最優先のモノという意味です。

だから、「思い出ファースト」は、思い出を最優先にするということでした。

なぜ、主人公は、思い出を最優先にしたいと考えたのでしょうか。

よすが、という言葉で説明できると思いました。例えば、「君を思い出のよすがとする」なとです。

この言葉の意味は、君との思い出に、心を寄せて頼りにすることです。

主人公は、君との思い出を、よすがにできるように奮闘していました。


ボードウォークの上にあるベンチの背後から海を臨む

歌詞考察・・・思い出をファーストにするとは、どういった意味か


君との思い出を最優先にする

都民ファーストの会は、「東京大改革」を掲げることで、都民ファーストの視点に立つ政治を目指しています。

同じように、「思い出ファースト」の主人公も、思い出を第一に考える生活を心がけていると思いました。

思い出ファーストの会でも、登場しそうなユーモアのある世界観を想像します。

そして、思い出を最優先にしなければならない状況とはなんでしょうか。

主人公が彼女の誕生日を失念したとか、そういった失敗を踏まえて思い出は大切に、ということでしょうか。

歌詞を見ると、「君」はあまり機嫌がよろしくないようです。

例えば、冒頭の歌詞にある次の表現で、「君」が怒っているのが分かりました。

海沿いのボードウォークまで 君が口を利かなくて困ってる 新しいサンダルのせいか 靴擦れ歩きにくくて 不機嫌モード

歩きにくいから、「君」は「僕」と、口を利かないのでした。

となると、「君」の性格に振り回される「僕」ということになります。

歌詞も、「君」に振り回される様が描かれていました。

砂浜のタコスのキッチンカー 僕がさっき全力で買ってきたタバスコをかけすぎたせいか ちょっぴり つまんだだけで残してしまう

「僕」がタバスコをかけすぎただけで、「君」はタコスを完食することはありませんでした。

靴擦れをしただけで、口を利かなくなる「君」です。そんな性格であれば、タバスコがかかったタコスは嫌、というのも有りえますね。

そして、そんな「君」を「僕」はどう思っているのでしょうか。

わがままだけど 好きだよ 愛とは 何があっても許すこと

ストレートに表現されています。好きだから、不機嫌な「君」でも構わないのでした。

そして、タバスコがかかったくらいでタコスを食べない「君」に怒らないのも、彼女を好いているからなのです。

ここで、タイトルが「思い出ファースト」になっている理由がわかりました。

不機嫌な「君」に腹を立てて、喧嘩でもすれば、それは最悪な思い出になってしまいます。

そんな思い出は、避けたい「僕」でした。

「僕」は、彼女との思い出を最優先にすることを、心がけているのです。

それが分かる歌詞は、次の表現でした。

大切にしたいもの 一番目は何だろう? そう何を優先させるのか? プライオリティー ちゃんと考えなきゃね 思い出ファースト それがmustだ この夏の甘い目標

プライオリティーは、優先度が高いというニュアンスです。そして、must は、~しなければならないという意味でした。

だから、思い出を最優先に考えて、思い出ファーストを心がけなければならないと「僕」は考えているのです。

終わりに

何をやっても、「君」に怒らない「僕」には頼りない印象を持ってしまいました。

それを「僕」は自覚しているような歌詞になっています。

切なさファースト 君と一緒にいられればいい

わがままな「君」でも、「僕」は、恋愛感情が萎えないタイプでした。

ある意味、メンタルが強いと解釈できます。 

「僕」は、思い出ファーストの会の代表に相応しいと思いました。 終わり