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歌詞は秋元康さん。
歌唱メンバーは、センターの渡辺みり愛さんを含めた12人のアンダーメンバーでした。
甘酸っぱさは、甘いとか酸っぱいが、ないまぜになっています。
ないまぜな感情を想起させる記憶もあると思いました。
あの時は楽しかったけれど、こうすれば良かったかもしれないという思い出は誰しもあるはずです。
そんな青春を送ってきた人であれば、乃木坂46「君が扇いでくれた」に切なさを感じることができると思いました。
歌詞考察・・・「君が扇いでくれた」本当の理由とは
「君」が「僕」を扇いだのは、好意があったから
主人公が、陸上部にでも入っていて、短距離を全力で疾走したのでしょうか。
そんな主人公に、マネージャーの「君」が扇いでいるようなシーンが思い浮かびました。
歌詞を見ると、確かに主人公は「君」に扇いでもらっています。ですが、シチュエーションは部活ではありませんでした。
夏になるといつも想う 甘酸っぱいあの頃 どこからか吹いて来るんだ 懐かしいそよ風・・・時は過ぎて 色あせた写真 今もキュンとするよ
主人公に吹いたそよ風が、追憶に浸るきっかけになっています。
あるいは、夏になると不意に、そよ風にまつわる記憶が蘇ったのかもしれません。
いづれにしろ、懐かしいとかキュンとする、という表現になっていました。好ましい記憶が蘇ったのは確かです。
どんな記憶でしょうか。
ふいに 君が扇いでくれたね クリアファイルや下敷きで 授業中にさりげなく そっと小さな告白に ドキドキした二人の秘密
教室にタイムワープしたかのような情景だと思いました。十代の青春の一コマになっています。
夏になると思い出すのが、隣り合った「君」が起こしたそよ風ということでした。
気になるのが、甘酸っぱいあの頃、という表現です。甘酸っぱいは、甘味以外にも、酸っぱさがありました。
酸っぱさを感じるケースとしては、失恋があります。
果たして、「僕」と「君」の仲はどんな結末を迎えたのでしょうか。
君の風に気づかなかったよ 時折 僕に吹いてきた 並んでいた隣から届く優しさのその意味に 遅すぎたんだ 異性の意識
この歌詞で、「僕」は「君」と付き合うまでには至らなかったと解釈できます。
そして「僕」は「君」がそよ風を起こした理由に気づけなかったという、少しばかりの後悔があるのでした。
その「君」の好意に気づけなかったわずかな後悔と、キュンとした感情が相まって、甘酸っぱいあの頃、という歌詞になっていると解釈します。
終わりに
「僕」は、いわゆる鈍感な男と言えました。そして、「君」が届けた優しさの意味を理解したのは、大人になった「僕」ということではないでしょうか。なので「君が扇いでくれた」と追憶することによって、芽生えた感情が微かな後悔だと思いました。
「君」が、扇いでくれたのは、好意があったからなのです。
積極的に距離を縮めていれば、「君」との思い出が違ったものになっていたのではないかと「僕」が考えても不思議ではありません。
さらに、「君が扇いでくれた」理由に気づくことができていれば、大人になった「僕」の横に「君」がいた可能性も高いと思いました。 終わり