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そして、2017年の春に発売された、17枚目のシングル「インフルエンサー」のカップリング曲でもあります。
歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、センターの渡辺みり愛さんを含めた12人のアンダーチームでした。
主人公が目にした道端の風船は、萎んでいます。ですが、タイトルは「風船は生きている」と肯定的でした。
萎んだ風船が映し出す主人公の性格が、前向きなのです。
萎んだ風船が映し出す主人公の性格が、前向きなのです。
歌詞考察・・・・タイトルの意味
主人公の、立ち直りが早い性格が反映されている
風船は生きている、と表現されています。その表現に、どんな心象風景が描かれているか想像してみました。生きているという言葉は、常に、生きる意味を考えているような主人公が発したものに思えました。
何かに疲れて、ふと目にしたものが風船だったのかなと想像します。
歌詞を見ると、その想像は必ずしも間違ってはいないように思えました。
萎んでいた風船 道の上に落ちてた そう きっとさっきまで空を飛んでいたんだろう 元気がない時ってあるよね
主人公が歩いていた時に、道端で発見したのが、萎んだ風船でした。
その風船に、自分を重ねて元気がないことに共感しているように思えます。
しかも、元気がない時ってあるよね、と誰にいうでもなく同意を求めているような口ぶりでした。
ですが、主人公は誰かと一緒にいるわけでもありません。
だから、元気がない時ってあるよね、と自分で自分に念押しをしていると考えて良さそうです。
これだけで、主人公は、落ち込んでいるのかなと想像してしまいました。
そして、元気がない主人公だから、道端の萎んだ風船に自分を重ねているのでしょう。
となると、萎んだ風船みたいに落ち込んでいる主人公は、何をやらかして気分が塞いでしまったのでしょうか。
人生難しい 大人は勝手だし 世間は厳しいし 親とは口もきかないし 友達誰とも心開かないし 幸せ知らぬ間に萎んで行くよ
親と言葉を交わさず、友達には心を許せる人がいない主人公ということになります。
大人というのは、学校の先生でしょうか。
そうであれば、自分の思い描いた進路に進めないもどかしさが、人生難しい大人は勝手だ、という歌詞で表現されているように思えました。
それは主人公が孤立していることになりますし、意欲が削がれていることになるのでしょう。
知らぬ間に萎んで行くよ、という歌詞がありました。
この表現で、主人公が、自分を萎んだ風船のようだと自覚していることがわかります。
ですが、タイトルは「風船は生きている」でした。非常に前向きです。
このタイトルにある風船は、主人公が道端で見つけた萎んだ風船のことでしょう。
同時に、その風船は、主人公の心でもあると思います。そして、萎んだ風船のように、落ち込んでいる主人公でした。
それでも、生きていると言える主人公は、自分を肯定しているのです。
肯定的な主人公の性格を表している歌詞は、次の文章でした。
愛は強い 丈夫なんだよ そんな簡単に破れはしない ちょっとシュンとしているだけで 穴が空いた気がするんだ
ここで、愛が登場しました。先ほど、主人公が自分を萎んだ風船のように捉えている理由を孤立感としました。
そして主人公は、人生は難しいと考えています。
なので、恋愛の愛ではなくて、人の感情そのものを意味する愛だと考えました。
また、次の歌詞があることから、愛は感情そのものを表していると思いました。
感情膨らみ 強くなって飛べるはず
だから、主人公は、前向きな人間だと解釈しました。
終わりに
主人公は自分を、道端の萎んだ風船に重ねました。萎んではいるけれども「風船は生きている」と主人公は考えています。
なぜ、風船は生きていると考えていたのでしょうか。
それは、主人公が自分に元気がないのは、一時的な現象だと思っているからです。
落ち込んではいるけれども、復活できる主人公でした。
だから、道端で萎んでいる風船を見ても、「風船は生きている」と認識できたのです。 終わり