amazon music はこちら |
また、2016年の秋に発売された、16枚目のシングル「サヨナラの意味」の収録曲でもありました。
歌詞は秋元康さん。歌唱メンバーは、センターの寺田蘭世さんを含めた16人のアンダーチームです。
ブランコは、行ったり来たりを繰り返すだけです。
そのブランコを心象風景とすると、主人公はどういった心境になるか考えました。
歌詞考察・・・タイトルの意味を考える
ブランコは、孤立感の表れ
ブランコは、宙ぶらりんということもあって、肯定的なイメージがありません。なので主人公の心境も、ポジティブではないと想像しながら、歌詞を追ってみます。
君のことを誤解してたんだ 僕を知らないって思ってたんだ・・・1つ空いた端っこのブランコ 風のように偶然座って・・・いつもここにいるのねと言った・・・もうこれからは言葉なんかいらない 前へ後ろへ 僕らはただ空を泳いだ
「僕」は、ブランコに座っています。そして、もう一つの空いたブランコに乗った「君」が話しかけてきました。
「僕ら」は空を泳ぐかのように、ブランコを漕ぎだします。ここで、「君」と「僕」の関係性が気になりました。
それが、わかる表現は、次の歌詞にあります。
君が愛しいって思ったことも 小さな溜息に変えたけど いつか君と話してみたくて
この歌詞で、「僕」は「君」に片思いをしていることがわかります。
そして「君」と話したい「僕」が、愛しさを小さな溜息に変えた理由は何でしょうか。
あのベンチで誰かを待ってる 君をいつも遠くで見ていた なぜか今日はさみしそうだ・・・1人きり 心はブランコ乗らないまま歩いているんだね・・・たった一つのブランコだけがここで揺れてる
ベンチで遠くを眺める「君」は、「僕」ではない誰かを待っているのです。
だから、「君」と言葉を交わせる自信がないとか、両想いになれるわけがないと「僕」は考えているのです。
でも、「君」は想いを寄せている誰かと会うことはできませんでした。
そんな「君」の心はブランコ乗らないまま歩いているんだ、と「僕」は考えているのです。
そして、「僕」の孤立感を表現している歌詞が、たった一つのブランコだけが ここで揺れてる、になっていると思いました。
風のように、「君」が座ったと思ったら、もういないのです。もしかしたら、「君」が待っていた誰かが迎えにきたのかもしれません。
そういった寂しさが、揺れているブランコから感じられました。
終わりに
「君」が座っていたブランコが揺れているのは切ないです。乃木坂46「ブランコ」の世界観は、「僕」の実らない片思いと解釈しました。 終わり