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また、2016年の秋に発売された、16枚目のシングルでもありました。歌詞は秋元康さん。
「サヨナラの意味」は、2017年に卒業した橋本奈々未さんのラストシングルです。
彼女にとっての「サヨナラの意味」を意識しても違和感がない歌詞になっていると思いました。
歌詞考察・・・泣ける理由
橋本奈々未さんを意識してしまう
サヨナラの意味を考える時というのは、別れに納得がいっていない状況にあると思います。だから、主人公は振られて感傷的になっているのかなと考えました。
感傷的になっているような表現は次の歌詞になります。
サヨナラに強くなれ この出会いに意味がある 悲しみの先に続く 僕たちの未来・・・もう一度 君を抱きしめて 守りたかった・・・
「僕」が「君」に振られたのか、「君」を振ったのかまではわかりませんが、恋愛関係を解消したことは確かです。
関係を解消した理由が気になりました。
ですが、恋が終わった原因はわかりませんでした。
「僕」と「君」のどちらが別れを切り出したのかは些末な問題ということでしょう。
なぜなら、別れの原因を考えることは未来志向ではないからだと思いました。
例えば、次の歌詞は、過去を振り返るなという戒めも感じられます。
サヨナラを振り向くな 追いかけてもしょうがない 思い出は今いる場所に置いて行こうよ・・・サヨナラは通過点 これからだって何度もある
何度もある、という表現は出会いと別れを繰り返すのが人生なのだという意味になります。
だから、いちいち別れを気にかけていては前に進めないのでした。
そして、サヨナラに強くなれ、という表現が気になりました。
「僕」が自分に強くなれと言い聞かせているのか。それとも強くなれと「君」を励ましているのか、分からなかったからです。
もし、自分に言い聞かせているのならば、サヨナラは通過点という歌詞は「僕」の強がりだと思いました。
逆に「君」を励ましているのならば、サヨナラは通過点、はどういった意味になるでしょうか。
それは、「僕」と別れたとしても、「君」に新しい出会いが待っているはずだと考えていることになります。
こう考えると、まさに歌詞に登場する電車のように、サヨナラは通過点と言えました。
また、電車に乗っていれば、色々な人が乗り降りします。
それもまた、人生における出会いと別れを表現しているのでしょう。
そして、楽曲の終わりには、もう一度失いたくない 抱きしめて本当の気持ち問いかけた 失いたくない、という歌詞がありました。
この歌詞で、どうやら「僕」は「君」に振られたのではないかと考えてしまいました。
であるならば、「僕」は「君」に未練がありつつも関係を続けることを諦めていることになります。
未練がある「僕」は弱いから、自分に、サヨナラに強くなれ、と言い聞かせていると思いました。
タイトルの「サヨナラの意味」を考えているのは、「君」に振られた「僕」なのではないでしょうか。
終わりに・・・MVの棘(トゲ)の意味
ミュージックビデオの橋本奈々未さんは、棘を生やす役柄です。演出に棘を使った理由が謎でした。
ですが、橋本さんのファースト写真集がなぜ、「やさしい棘」(2015)というタイトルなのかを知るとミュージックビデオの演出に棘が使われた理由がわかります。
「やさしい棘」は、秋元康さんが考えたタイトルでした。
やわらかい印象の言葉であるやさしい、に棘はそぐわないですね。
基本的に笑顔を心がける橋本さんですが、時折クールさが垣間見えるということで、「やさしい棘」になったようです。
いわゆるツンデレでしょうか。
橋本さんは、友好的な態度を取ったり、取らなかったりと相手を翻弄するキャラクターが、乃木坂46で一番似合う人だと思いました。 終わり