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「キツネ」は、セカンドシングル「ドレミソラシド」のカップリング曲になります。歌詞は秋元康さん。
歌詞考察・・・「私」が自分を偽る理由
本当の自分を知られると振られてしまう・・・と不安がっている
「眉唾もの」という言葉は、油断ならないような人間を指しました。これは、キツネに化かされないために、眉に唾をつけて用心するべきだという戒めが由来となっています。なので「キツネ」という楽曲には、一緒に過ごすにしても気を抜けない人物が登場するのかなと思いました。
日向坂46が歌いますから、「キツネ」に登場する眉唾ものは、オレオレ詐欺を働く人物ではないでしょう。
あなたと話しましょう さあ愛とか微塵も感じさせないで・・・女の子は化けてるんだ・・・男を騙してなんぼだ お望みどおりに化けるよキツネキツネキツネにつままれて
この歌詞で、「私」が眉唾ものであることがわかりました。性悪女なのかなと思いましたが、お望みどおりに化けるよ、と表現されているのが気になります。
性悪女までは行かなくとも、主人公は、男はチョロいとか、簡単に付き合えるぜ、という考えを持っていると思いました。キツネよりかは、猫をかぶっている「私」になるでしょうか。
ただ、猫をかぶっている「私」とは言えども彼女は罪悪感を感じているようです。
キツネキツネ 本当の私は見せられないかっこつけちゃってごめんなさい見つめられないくらい好きなのに興味無いふりしてる
「私」は好きでもない男を騙しているわけではないのでした。好きな「あなた」だから、本当の自分をさらけ出すことができない「私」なのです。
ということは猫をかぶって「あなた」を翻弄させようとは考えていない「私」と言えました。
「私」が演じている女性は、どういった人間なのかは、具体的には書かれていません。
ですが、もう一度、歌詞の、お望みどおりに化けるよ、を考えてみます。最初は、衣装とか髪型などを「あなた」の好みにあわせている健気な「私」を演じているのだと思いました。
ですが、女の子は化けてるんだ、とネガティブな表現になるのが気になります。
遠回りできないしこんなところで心を許しちゃ後々ツライでしょう ヘイヘイ夢なら夢だと気づかせないで
ここで、「キツネ」のタイトルの意味がわかります。やはり、キツネに化けて男を騙す「私」ではないのです。彼女は、本当の「私」を知られることで振られるのが怖いのでした。
だから、歌詞に、キツネの嫁入りは心の天気雨、という表現があるのでした。「キツネの嫁入り」は、晴れなのに、小雨が降るという意味です。また、「天気雨」も晴天なのに雨が降っている状態でした。
晴れが意味するのは、「あなた」と付き合っているという願ってもいない幸運です。そして、雨が降るという状況は、いつか振られてしまうという「私」の不安を表現しているのだと思いました。
終わりに
日向坂46「キツネ」の主人公である「私」は「あなた」と付き合っています。
ですが、「私」は、本当の自分をさらけ出すことで「あなた」に振られてしまうような不安を抱えているのではないでしょうか。 終わり