乃木坂46ユニット曲「急斜面」歌詞考察。「僕」の恋の行方を妄想する | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46ユニット曲「急斜面」歌詞考察。「僕」の恋の行方を妄想する

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乃木坂46ユニット曲「急斜面」は、セカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されています。作詞は秋元康さん。

また、2016年春に発売された14枚目のシングル「ハルジオンが咲く頃」のカップリング曲でした。

歌唱メンバーは、白石麻衣・橋本奈々未・松村沙友理の3人です。

歌詞考察


急斜面の上にいる「君」を「僕」は見上げている

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タイトルの意味を考えて思い浮かんだのは、心理的な急斜面でした。目標への道のりが平坦ではなく、上り坂を見上げているようなイメージです。簡単に達成できない目標に、心が折れかかっている主人公の心境を想像しました。

例えば、乃木坂46の世界観である青春とか恋を踏まえると「急斜面」の主人公は高嶺の花を見上げている印象を持ちます。

逆に、上り切ったと思ったら転げ落ちる印象も「急斜面」から受けます。そういった主人公は成功して慢心していたと考えられます。恋人を蔑ろにして振られてしまった主人公を想像しました。

君のマンションの近くまで自転車でやって来た今日こそはこの気持ちちゃんと伝えたかっただけど前には坂があって僕のこと試そうとしている足を着けずに上り切れたら告白しよう

この歌詞から「僕」は坂を見上げていることがわかります。坂を上って「君」に告白をしようと決意したのでした。そして、坂を簡単に上ることができれば、告白も上手くいきそうです。

ですが、逆に苦しければ告白の行く末を暗示しているようで心もとないです。ましてや足が着こうものなら、歌詞にもあるように告白を諦めることになるでしょう。

君は思ったよりも急斜面でライバルは誰もがリタイアさ中途半端な想いじゃ首を縦に振らないだろう坂の上までやっと辿り着いたらとにかく好きだ「好きだ~!」

「好きだ~!」という表現で歌詞は終わっています。これは坂を上り切ったわけではないということになります。自転車を一生懸命に漕いでいる主人公が叫んだところで物語は終わったのでした。

「僕」は坂を上りきったのか、ライバルが多い「君」はそれにどう反応したのかまではわかりません。いわゆる恋の結末は、想像にお任せしますというものですね。なんだかカルピスのコマーシャルを連想してしまいました。

終わりに


「僕」と「君」の結末を妄想する

「僕」はハッピーエンドな結末を迎えたと思います。坂を上り切って、汗だくになった「僕」がマンションに向かって叫びました。窓を開けた「君」が「僕」を見下ろしているような画が浮かびます。「君」が笑顔であればハッピーエンドと言えました。 (終)