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歌詞考察・・・主人公が「キュン」とした理由
電車で見かけた「君」の仕草や優しさにキュンとする
主人公の恋という印象をタイトルから受けます。冒頭の歌詞でも、ストレートに、I just fall in love with you と表現されていました。
ここで、気になるのは主人公が恋に落ちた理由です。また、片思いなのか、そうではないのかも気になりました。
きっと僕は声をかけられない 目と目合うと胸が締め付けられる
「僕」は、「君」に声をかけるどころか目も合わせることもできていません。片思いということになりました。
そして、「僕」が恋をするきっかけは何だったのでしょう。
電車の窓 手鏡代わりに 春の制服 そっとチェックして 腕に巻いてた真っ黒なヘアゴムでポニーテールに髪を束ねた
この何気ない「君」の仕草にキュンとしたということになります。
また、静電気みたいにほんの一瞬でビりビりしたよ、という歌詞も続いていました。
だから、ときめいたというよりは、会った瞬間にビビッときたということでしょう。
ビビッときた瞬間は、「君」が電車の窓を手鏡代わりにしているのを見かけただけではありませんでした。
電車の中に紛れ込んで来た モンシロチョウが肩に留まった時君は両手でそっと捕まえて開けた窓から逃がしてあげた
「君」の性格を推し量ることができるシーンになっています。このシーンを目撃した「僕」に芽生えたのが、好きという感情でした。
そして、「僕」は好き以外の感情を抱いています。
君のためなら何でもできる 真っ白な心 汚れないように守ってあげたい
ここまでくると、告白しちゃえよと急き立てたくなります。でも、「僕」は告白する気はないようでした。告白しない理由が、次の歌詞です。
きっと言ってみたってピンと来ないさ 僕が勝手にキュンとしただけ・・・何もなかったようにさりげなく遠い場所から見守っていよう
眺めているだけで十分だと「僕」は考えているようです。勇気がないから「僕」は好意を打ち明けることができないのでしょう。
モンシロチョウを優しく逃がす「君」でしたから、ストレートに打ち明けてもダメージは少ないと思います。もしかしたら、そのモンシロチョウが「僕」なのでしょうか。
モンシロチョウならば、人間との恋は成就できません。だから、モンシロチョウが、叶わぬ願いの独り言さ、となるのは当然です。
ですが、「僕」は人間でした。叶わぬ願いの独り言さ、という考えは被害妄想に近いです。お前はモンシロチョウか! とツッコミを入れたくなりました。
終わりに
歌詞の終わりが、You know, I can’t stop loving you となっています。「僕」が「君」に恋しているのを「君」は知っているということになります。
であるなら、「君」の好意的な反応が返ってくる可能性は大いにあると思います。 終わり