乃木坂46アンダー曲「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」歌詞考察。優しい嘘 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46アンダー曲「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」歌詞考察。優しい嘘

乃木坂46アンダー曲「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」は、2014年秋に発売された10枚目のシングル「何度目の青空か?」に収録されていました。作詞は秋元康さん。

そしてファーストアルバム「透明な色」にも収録されています。センターは井上小百合さんでした。

歌詞考察


嘘をついたことを後悔していない「僕」

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「僕」は、どのような嘘をついたのでしょうか。冒頭の歌詞で、どんな嘘か今は覚えていない、とあります。内容は覚えていないけれども、嘘をついた時の後味の悪さは記憶に残っているようでした。

それは大人になっても心のどこかに苦い液を滲ませているようだ・・・

とありますから、少年の頃に嘘をついたことで味わった違和感がモヤモヤと「僕」にまとわりついているのです。そして、その嘘をついた状況はどんなものでしょうか。

やさしさを勘違いして本当の気持ちを捨てた・・・もしもやり直せるならどこまで巻き戻そうか・・・たった一つの秘密作ってしまっただけで君と僕は違う空を見ている

1個の秘密のせいで「僕」と「君」は違う空を見ていますね。「僕」が嘘をついたことで、恋人だった「君」との関係が終わってしまったと想像できます。どんな嘘かは書かれていませんでした。そして嘘をついたことで苦い液を飲まされたような後味を感じていますが、後悔はしていないようですね。それがわかる歌詞が次になります。

不確かな愛のせいで傷つけることを恐れた・・・なぜかこれで良かったと今では思えてしまうだって心の片隅にこんな痛みがあるからもしも正直だったら痛みも何もないまま僕はもっとズルい人になってた

この歌詞で、嘘をついて良かったと考えていることがわかりました。どんな嘘かはわかりませんが「僕」は「君」に嘘をついて別れています。このことからどんな嘘をついたのか推測してみますと、「君」から他に好きな人ができたと打ち明けられたのではないでしょうか。そして、「僕」は別れたくないけれども自分の気持ちを押し殺して、咄嗟に嘘をついたのだと解釈します。

「僕」は優しい嘘をついたと想像しましたが、歌詞にあったズルい人はどんな人物でしょうか。もし「僕」に対する気持ちが「君」に無いとわかった上で、「君」と付き合ったとしたらどうでしょうか。そのまま「僕」と別れたがっている「君」に気づいていないふりをしていたら、罪悪感を感じない人になっていたということでしょう。つまり、自分の利益にしかならない嘘をつく人がズルい人だと思いました。

終わりに


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相手を思っての嘘と言うと、先日映画「エイプリルフールズ」がフジテレビで放映されていました。ロイヤル夫婦として里見浩太朗さんと富司純子さんが出演しています。佑麻呂(里見さん)と文子(富司さん)は、それぞれお互いに優しい嘘をついていました。

個人的に一番笑って一番しんみりときたのが、このロイヤル夫婦のサブストーリーです。この夫婦がお互いについた嘘は、ネタバレになるので書きませんが優しい嘘でした。また、寺島進さんと浜辺美波さんのサブストーリーもお互いに優しい嘘をついているものになっています。この映画を見終えた後だったので乃木坂46アンダー曲「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」の嘘も、優しい嘘ではないかと想像してしまいました。 終わり