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乃木坂46二期生曲「かき氷の片思い」は、セカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されています。作詞は秋元康さん。歌詞考察・・・どんな片思いか
すぐ溶けてしまった淡い恋
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かき氷は、放っておくと溶けてしまいます。溶けると残念な気持ちになりました。そういったイメージが伴う片思いということで「かき氷の片思い」なのかなと考えました。あまり幸せそうな世界観ではなさそうです。冒頭では、いきなり、かき氷は儚すぎる一瞬の片思い、で始まりました。やはり切ない世界観と言えます。片思いが実らないということは、相手に恋人がいるということでしょうか。
仲のいい友達に相談されたその娘もあなたを好きになったらしい
この歌詞で、「私」も「私」の友達も、同じ「あなた」に片思いしていることがわかります。相談された時の「私」の反応がわかる表現がありました。それは、かき氷が責めるようにこめかみが痛くなるできるならすぐ奪いたい、です。
友達に相談されたことで、「私」は片思いが実らなくなる危機感を覚えたのでした。そして、奪いたいと思った「私」ですが、本当に「あなた」に対してアクションを起こしたのでしょうか。
「かき氷の片思い」の意味は、実らなかった恋だと解釈しています。なので本当にアクションを起こしていたら、告白して振られたことになるでしょう。
私だって好きなんて言えなかったの話に頷き応援してる振り
頷いて応援している振りをしたのは、「私」の片思いの相手が「あなた」だと、ばれたくないからでした。友情を壊したくないほどに、その友達が大切な存在なのです。だから、身を引くことを決意したのでした。
ここで「かき氷の片思い」の意味がわかります。「あなた」に振られたわけではありませんでした。友達のために「あなた」を諦めたのです。「私」の優しさが感じられました。ただ、歌詞の最後が切ないです。
真っ白な愛しさの山が崩れていく気持ちが零れる皿の上でいつの間にか水になるこんなに食べきれない
同じ人が好きだと言えないまま友達を見送った「私」は、真っ白な山が崩れて水になるまで、俯いて泣いたのかなと妄想しました。しかも、かき氷が水になるまで、ですから長時間悲しんでいたことになります。
終わりに
「私」の友達が「あなた」に片思いしていました。「私」も同じ「あなた」に恋しています。それを知った「私」は友達を選びました。だから「かき氷の片思い」なのです。ただ、友達の片思いが実ったわけではないので、「私」の片思いは終わったとは言えないと思いました。 終わり