乃木坂46 ユニット曲「空気感」歌詞考察。世界観を考えてみた | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46 ユニット曲「空気感」歌詞考察。世界観を考えてみた

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乃木坂46 ユニット曲「空気感」は、セカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されています。作詞は秋元康さん。

歌唱メンバーは、衛藤美彩・白石麻衣・高山一実・橋本奈々未・松村沙友理の5人でした。衛藤さんと橋本さんは卒業されています。



歌詞考察


「君」が醸し出す「空気感」が好き

「空気感」から想像する主人公は、空気を読めない人物でした。悪気が無いのに余計なことを言ってしまうなどです。終わりかかった恋仲に焦る主人公が反省するといった世界観が歌詞になっていると思いました。その妄想は合っているでしょうか。

さっきより君を好きになるよなぜだろうもっと

歌詞はこの表現で始まりました。主人公の「僕」が、余計なことを言ってしまう人物であるならば、それでも好いてくれる「君」ということでしょうか。

苦いクレンジングジュースを飲んだりなんかつまらなそうな漫画で笑っている時そんなどうでもいいような日常に惹かれるんだ

「僕」が空気を読めないというわけではなさそうです。「君」が醸し出す日常生活の「空気感」が好きなのですね。「僕」と「君」の関係性が気になります。学校が舞台であれば、教室で苦いジュースを飲んで顔をしかめている「君」に片思いしているような想像ができます。「僕」と「君」の関係性がわかる歌詞がありました。

理解できない行動も新鮮で飽きないんだ2年付き合っていても発見があるよ

ストレートに、2年付き合っていると表現されています。2年経っても新鮮味を感じることができる恋仲にあるのでした。「君」の理解できない行動とは次の歌詞ですね。

足の裏のツボ刺激して痛がったり急にアリアナグランデばかり爆音で聴いたり

こういった理解できない行動も「僕」が好きな「空気感」の一部なのです。他にも「僕」が好きな「君」の「空気感」が表現されている歌詞がありました。

なぜだろう胸に積もるように穏やかになれる気負い捨てて僕は自分のままで心地いい関係もうマックスで愛しているのにこの場の空気それ以上癖になる

「僕」が「君」と、2年も付き合っている理由は「君」が醸し出す「空気感」が好きだからです。要はのろけているだけの世界観が「空気感」という楽曲と言えました。

終わりに


「空気感」は、辞書的な意味合いで「写真など場所の雰囲気を感じることができる表現」になっています。こう考えると「君」の「空気感」が好きだと言っている「僕」と「君」の間に、物理的な距離を感じます。

これは、常に「君」を観察していることの表れだと思いました。恋仲が、2年も続いている理由を探っているように思われて、付き合いたてでは抱くことのない感情を「僕」は持っているように感じます。 終わり