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また、セカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)の収録曲でもあります。センターは元乃木坂46 生駒里奈さんでした。
ちなみに1個目の商品画像は、2015年に公開されたドキュメンタリー映画の「悲しみの忘れ方」です。
歌詞考察
今日の良い出来事を一つ見つけることが「私」の「悲しみの忘れ方」
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ですが、冒頭の歌詞が爽やかな風、と始まって戸惑いました。爽やかな風という表現は「悲しみの忘れ方」というタイトルにそぐわないと思ったからです。なぜタイトルにそぐわない表現で歌詞はスタートしたのでしょうか。次の歌詞でわかります。
辛いことも一杯あった幾つもの坂のぼった
過去形ですから、辛いことは経験済みなのです。その経験が有るから主人公の「私」は「悲しみの忘れ方」を知っているのでした。となると、その忘れ方が気になります。どのような方法で「私」は辛い経験を乗り切ったのでしょうか。
いいことひとつ今日の中に見つけて悲しみをひとつ忘れようとしてきた・・・どんな雨もやがて晴れ間に変わる・・・
1個の悲しみを忘れる方法は、今日あった良いことを1つ発見することでした。そうやって「私」は辛い経験を乗り越えてきたのです。どんな雨もやがて晴れ間に変わる、という表現は止まない雨はない! ということでしょう。
「私」は、気持ちが滅入るほどの出来事があっても、それは一時的なものだという考え方を持っているのでした。辛いことを忘れるために「私」が発見した1個の良いことが、冒頭の歌詞で登場した、爽やかな風という表現だと思いました。
「私」の前向きさは、相田みつをさんの詩に似ていると思います。例えば、相田みつをさんの「いまが大事 しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」は、幸福か不幸かは、心の持ちようだという意味の詩と言えました。
終わりに
主人公の「私」は、自分の心は自分が決めるという考えを持っています。そんな「私」の「悲しみの忘れ方」は、今日あった良い出来事を1つ発見することでした。さらに、「悲しみの忘れ方」はもう1個あります。それは、歌詞の最後でわかりました。
迷い悩み傷つく哀しくなったらもっともっと泣こうよ
この歌詞で、「私」は徹底的に泣くことで辛い出来事を乗り越えてきたと想像します。むせび泣いたり、泣きわめいたりする「私」の画が浮かびました。徹底的に泣くことと、今日の良い出来事をひとつ見つけることが「私」の「悲しみの忘れ方」と考えます。自分で自分の心を決める「私」は強い人間だと思いました。 終わり