乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」歌詞考察。深川麻衣さんのラストシングル | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」歌詞考察。深川麻衣さんのラストシングル

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乃木坂46「ハルジオンが咲く頃」は、14枚目のシングルとして、2016年春に発売されました。作詞は秋元康さん。

また2枚目のアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されています。

深川麻衣さんは「ハルジオンが咲く頃」を持って卒業しました。センターも彼女が務めています。


歌詞考察


ハルジオンの花言葉「追憶の愛」

ハルジオンは、「キク科のシオンに似て春に咲く」ことから「春紫苑」と表現されます。そして、下を向いていることから、うなだれた人を想起させました。その姿はまるで、恋人を偲んでいるようにも思えるということで「追憶の愛」という花言葉があります。深川麻衣さんのラストシングルですから、彼女を歌中の「君」に重ねてしまいました。

ハルジオンの花言葉が「追憶の愛」となると、主人公が深川さんを追憶しているか、あるいは追憶に浸っている主人公が深川さんなのではないかと妄想します。冒頭の歌詞は、ハルジオンが道に咲いたら君のことを僕らは思い出すだろう、と始まっていました。

「君」が深川さんで、「僕ら」は彼女のファンと考えて良さそうです。「僕ら」が思い出した「君」はどんな人物でしょうか。

いつもそばで微笑んでた日向のような存在心癒してくれた白い花の可憐さ・・・風に吹かれても清々しい表情で全てを許すように佇んでる・・・つらい時も変わらぬまま君は君の姿勢で運命受け入れてた地に根を張る強さで

この歌詞で、「君」の存在感が大きいことがわかります。「君」が存在するだけで「僕ら」が救われるような表現になっているからでした。日向のような癒しがあって愛らしい「君」なのです。しかも、風に吹かれても泰然と構えているような画が浮かびますから、逆境に強い「君」でもあるのでしょう。そして、そんな「君」によって、「僕ら」も強くなっています。例えば次の歌詞でそれがわかりました。

ハルジオンが枯れたとしてもその生き方僕らに教えてくれる一度きりの人生なら自分らしくありたい愛は与えるものと君を見てて思った

ハルジオンが枯れたという表現は、大事な人との別れと捉えました。大事な人である「君」と別れても、その生き方が「僕ら」に根付いて別の人間に良い影響を与えることで、愛は与えるものと書かれたのでしょう。

終わりに


2019年の春に深川麻衣さんは「まんぷく」で朝ドラデビューしました。また、テレビ東京「日本ボロ宿紀行」で連続ドラマ初主演を務めています。「空母いぶき」にも出演されるようで、深川さんは順調に女優人生を歩まれていました。 終わり