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また、セカンドアルバム「それぞれの椅子」(2016)に収録されています。
歌詞考察
「君」は過去の自分
太陽がなかったら・・・と思うとぞっとします。夜が想像しやすいですが、一説によれば、マイナス 200℃ という恐ろしい世界になるようです。そう考えると本当に太陽は有難い存在ですね。なので、タイトルから受ける印象は肯定的なものでした。発売時期が夏ですから、海辺に降り注ぐ太陽を想像します。歌詞には「君」しか登場していませんので、2人称です。つまり「君」にあてた手紙といった世界観になるでしょうか。「君」はどういった人物で、彼に何を伝えているのでしょうか。
ねえ夏の強い日差しに街が乱反射しているよもう君が影に隠れてても誰かにすぐ見つかるだろう1人きり閉じこもってた心から飛び出してみよう
「君」が影に隠れても見つかるほど太陽が街を照らし出しています。そして「君」に対して、飛び出してみようと言っているのは、太陽を浴びようぜ! といったところでしょう。なぜ「君」は1人きりで閉じ込もっているのでしょうか。
ああ光り輝いててもやがて夏は過ぎ去って行くそう君はその時の寂しさ感じ取って臆病になる未来とは今が入り口見逃せば前に進めない
この歌詞で「君」は臆病な性格であることがわかります。日常生活において何かしらのトラブルを抱えて閉じこもったのでしょう。「君」に共感できる人は、繊細な人間とか、傷つきやすい人間ということができます。
「太陽ノック」は、ひきこもっている人に対してメッセージを届けていると考えました。前に進めないという表現は、ひきこもっていても問題解決にならないという意味にもなると思います。
終わりに
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「手紙」の歌詞も、大人になった「僕」が追憶に浸っている世界観です。大人になった「僕」が、負けそうで泣きそうで消えてしまいそうな十五の「僕」に、伝えたい内容が「手紙」の歌詞になっているのでした。その歌詞は自分の声を信じてみればいいというもので、「太陽ノック」の歌詞にある流れ出す汗の分だけその夢がかたちになるんだ、という表現と同じだと思います。 終わり