乃木坂46ユニット曲「他の星から」歌詞考察。妄想に耽る私 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46ユニット曲「他の星から」歌詞考察。妄想に耽る私

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ガールズルール TYPE-C
乃木坂46「他の星から」は、2013年夏に発売された6枚目のシングル「ガールズルール」の収録曲でした。

また、2015年に発売されたファーストアルバム「透明な色」に収録されています。作詞は秋元康さん。

7人の歌唱メンバーは、伊藤万理華・井上小百合・斉藤優里・桜井玲香・中田花奈・西野七瀬・若月佑美となっていました。



歌詞考察


妄想に耽るほど幸せな「私」

タイトルから受ける印象は妄想でした。「他の星から」誰かが侵攻してきたのか、あるいは主人公が「他の星から」やってきたのか。突飛なタイトルですが、どういった環境で妄想に耽っているのでしょうか。

飯田橋の駅を降りて気づいた・・・と歌詞が始まっていますから、主人公の「私」は、地球に降りたった異星人といったところでしょうか。「私」は、いつもと同じだけど、昨日までとは違う違和感を感じています。その違和感の正体は何でしょうか。

街の作りも人々もジオラマみたい通り過ぎるサラリーマンも女子高生も老人もなぜ誰もが同じ与えられた仮面で表情がない・・・他の星から来た知らない人 為政者の指示目的は何?

この歌詞で違和感の正体がわかりますね。「私」の視界に入る人たちが無表情で、人間らしくないと考えているのでした。そして、歌詞に、他の星から来た知らない人とあるように表情のない彼らは異星人みたいだと思ったのでしょう。となると、「私」は自分を異星人であるとか、他の惑星に行った地球人と妄想したのではないことになります。

「私」は無表情な人間を異星人と妄想したのでした。そして、妄想するほど現実を逃避したい「私」なのでしょうか。

三味線のお稽古に遅れそうなのまずいわ人間関係・・・変化は嫌い都合のいいロープで縛られよう・・・紀の善であんみつ食べられればそれ以上の贅沢は望まない・・・

この歌詞の都合のいいロープというのは、スケジュールに縛られていて何も考えなくてよい状況にあることを言いたいのでしょう。そして、紀の善でのあんみつが贅沢品ということでした。なので「私」は学業と三味線の稽古で忙しくても、妄想とあんみつがあれば幸せというのが「他の星から」の世界観ということになるでしょうか。

終わりに・・・紀の善


歌詞にある紀の善のあんみつが初耳です。架空の店かと思いきや実在していました。東京の神楽坂下の甘味処で、場所は飯田橋西口から神楽坂通りに沿って外堀通りを跨いだところにあります。あんみつ以外にもお汁粉や抹茶ババロアといったメニューがあるようでした。

神楽坂は東京ドームから1.5㎞しか離れていませんから、そこに集う人は様々な人間だと思います。そのように考えれば主人公の「私」のように彼らは異星人みたいだと考えてしまいました。 終わり