乃木坂46「制服のマネキン」歌詞考察。感情を隠した君はマネキンだ | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

乃木坂46「制服のマネキン」歌詞考察。感情を隠した君はマネキンだ

amazonで
制服のマネキン
乃木坂46「制服のマネキン」はファーストアルバム「透明な色」に収録されています。作詞は秋元康さん。

また、2012年冬に発売された4枚目のシングルでもありました。センターはもちろん生駒里奈さんです。

そして、この曲で思い出されるのがフレミングの法則を模したかのようなマネキンポーズでした。振付師は南流石さんですから、このマネキンポーズも彼女が考案したものでしょう。ちなみに、さすがと書いて何さんだろうと思ったら、さすがで良いみたいです。

歌詞考察


感情を露わにしない君はマネキンみたいだ

タイトルにマネキンとあります。マネキンは感情がありませんから主人公である「僕」も感情がない設定になっていると考えました。ですが歌詞を読んでみると感情がないという予想は当たっていましたが、主人公に感情がないということではありませんでした。誰が感情のないマネキンなのでしょうか。

君の気持はわかってる感情を隠したら制服を着たマネキンだ、という歌詞があります。なので、感情がないマネキンとされているのは「君」でした。そして、君の気持とか隠している君の感情というのはどんなものなのか気になります。

僕は本気で好きなんだその意思はどこにある? 制服を着たマネキンよ・・・卒業を待ってみたところで何も変わらないだろう・・・僕は何度も誘う生まれ変わるのは君だ・・・

という歌詞で君の気持とか感情がどんなものか理解できそうです。「僕」は「君」に好意を告白したのでしょう。ですが「君」の態度が煮え切らなかったのではないでしょうか。歌詞にも卒業を待って・・・とありますから卒業するまでは「僕」と付き合えないということを「君」が言ったのだと思いました。その卒業を待つ理由というのも親といった世間体を気にしているのです。そして卒業を待って付き合えるなら「僕」への好意が「君」にあることになります。それをわかっているから「僕」は強気になって何度も誘うと言っているのでした。

だから「制服のマネキン」の世界観は、世間体を気にして「僕」への好意を隠す「君」はマネキンみたいだということになります。

終わりに


欅坂46が、FNS歌謡祭で初めてライブパフォーマンスを披露したのが「制服のマネキン」でした。今の時点で振り返れば、感情を隠したらマネキンだというメッセージは欅坂46のグループコンセプトにピッタリだと思いますし、欅坂46の原型でもあるでしょう。だからといって欅坂46の方が良かったと言いたいわけではありません。なぜなら、この「制服のマネキン」によって、それまでの3枚のシングルで培ってきた乃木坂46の清楚なイメージを覆すことができたと思ったからです。 終わり