歌詞の意味を考察
失恋して傷ついた心が再生されていく
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傷には色々な種類があります。
思い浮かべやすいのは、外傷とか精神的な不調でした。
ただ、主人公が外傷を負ったとしても、「再生する細胞」にドラマを感じにくいでしょう。
やはり、ストーリー性を持たせるには、身体より心の傷が癒えていく過程が必要だと思いました。
なので、主人公の心が折れかかった出来事が、「再生する細胞」で展開されることになります。
歌詞には、壊れた関係は誰かのせいではなくて 心を整理できなかっただけ 生きるってことは悔いること 人は誰も傷つきながら強くなって行く、とありました。
壊れた関係の具体的な意味は、続く歌詞でわかります。もう一度愛したい、とか愛の細胞、とありますから、失恋ということでしょう。
だから、「再生する細胞」は、失恋で痛手を被った主人公の心が、再生していく世界観ということになります。
心の再生を歌った今泉佑唯さんは、欅坂46を卒業しました。卒業理由は、メンタル的な不調があったのではないかなどと憶測されています。
なので、「再生する細胞」の主人公に、今泉さんを重ねて、タイトルの意味を深読みしてしまいました。
欅坂46時代の今泉佑唯さんが休養していた時期
「再生する細胞」が発表された時期が2017年の秋であったことを考えると、今泉さんが体調不良で休養していた時期と被ります。この曲が発売される数か月前の夏には、野外ライブ欅共和国2017が富士急コニファーフォレストで開催されました。
今泉さんは参加していません。2017年末の紅白も不参加です。
さらに、2018年の欅共和国も欠席ですが、こちらは、テレビ東京のテレビドラマ「恋のツキ」のスケジュールということでした。
今泉さんが欅坂46を卒業すると発表したのは2018年の8月でしたから、1年ほどは休んだり、復帰したりという状況です。
この間に、欅坂46のメンバーとして再生するか、ソロとして再生するか迷われたと思いました。
だから、「再生する細胞」の主人公に、今泉さんが重なるのです。この曲は、彼女のための曲だと感じました。
今泉さんが卒業を決意した瞬間
実際に今泉さんは、テレビ東京の「欅って書けない?」の最後の出演の時に、卒業を決意した瞬間を語っています。それは、2018年の4月に、武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた、欅坂46デビュー2周年記念ライブの時でした。
このライブの時に今泉さんは、来年はこのステージに立っていないと直感的に感じたそうです。
終わりに
今泉佑唯さんが、初舞台出演記念スペシャルイベントのSHOW ROOM配信で、「再生する細胞」を歌っていました。今泉さんの欅坂からの卒業理由が、ステージに立つ自分を想像できなかったことだと知ると、「再生する細胞」を歌ったことに胸を打たれます。
同時にエイベックスに移籍しても欅坂46の曲を歌えることにも驚きました。
「再生する細胞」を提供した周りの環境も、当時の今泉さんの状況を踏まえていたのかなと思います。休みがちだった彼女を思って「再生する細胞」が書き下ろされたと考えました。 終わり
■再生する細胞■
元欅坂46 今泉佑唯さんのソロ曲「再生する細胞」は、2017年秋に発売された欅坂46の5枚目のシングル「風に吹かれても」のカップリング曲でした。
歌詞は秋元康さん。
歌詞は秋元康さん。