「Nobody」の歌詞とMVを考察
「Nobody」の歌詞の世界観・・・平成元年前後のバブル時代の、恋人同士のケンカ
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weekendや終電の街という歌詞から、バブルに沸いた平成元年前後の土曜日の朝をイメージします。
歌詞には、それはどんなありえないこと 期待してるんだ 待っていないよ 着信なんか拒否して言い訳さえも限界、とありました。
さらに、歌詞を追っていくと、誰も誰も誰も1人も 愛を失ったことなんか興味ないんだ、誰も愛をうしなったことなんか 興味ないんだ、となっています。
このことからわかる主人公の心境は恐らく、恋人と喧嘩して通りに出たもののやっぱり追いかけて欲しい、着信拒否した携帯電話にかけてほしいといった、アンビバレントなものでしょう。
また、胸に残る言葉の棘わかるわけない、とは口喧嘩だと思いました。何を言われたのか気になります。
■Nobodyのミュージックビデオ■
「Nobody」は、2019年2月発売の、8枚目のシングル「黒い羊」の収録曲です。
作詞は秋元康さん。
監督は、「音楽室に片思い」(尾関梨香、長濱ねる、小池美波)や、坂道AKBの「誰のことを一番愛してる?」「国境にない時代」などを手掛けた東市篤憲氏となっています。
ねるさんのユニット「音楽室に片思い」と坂道AKBの「誰のことを一番愛してる?」は、真逆の世界観ですね。
「音楽室に片思い」は、主人公が廊下で音楽室から流れるピアノの音にときめいているといった淡い世界観です。
しかし、「誰のことを一番愛してる?」は、私は二番目だってわかっている あなたを独り占めするためには誰を・・・といったホラー感満載の歌でした。
「Nobody」も、坂道AKBみたいな世界観だったらどうしようと考えてしまいましたが、違いました。
「音楽室に片思い」は片思いの心情を歌っています。「Nobody」は、失恋か、恋人との喧嘩という内容になっています。
「Nobody」のMVを見ると、なぜか懐かしい感情が湧きました。
oh wellという英文字が映ったテレビが四つ足のブラウン管であったり、ソファに座っている小池美波さんがローラースケートを履いていたりと、1980年代の匂いを感じたからです。
終わりに
「Nobody」が収録されている「黒い羊」の世界観とは違って明るいです。「黒い羊」のMVは、冒頭から、彼岸花を持った平手さんとか、人型のチョークラインに報道陣が集まっていたりと物々しかったです。
もしかしたら、「黒い羊」の舞台は、この世じゃない設定ではないかと色々と考えてしまいました。
だから、魂を持っていかれそうな世界観である「黒い羊」と比べると、「Nobody」は、のほほんと聞けます。 終わり