欅坂46「黒い羊」MV考察その1。世界観を考える | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

欅坂46「黒い羊」MV考察その1。世界観を考える

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欅坂46の8枚目のシングル「黒い羊」MVが、公式ホームページで公開されました。

ミュージカル調で、欅坂46のメンバーの表情が切なかったです。

YouTubeのオフィシャルチャンネルで、なかなかアップされないなと思っていたところに、公式ホームページで先行公開となりましたから、驚きました。

なにはともあれ、平手さんの復帰は喜ばしいことです。YouTubeのオフィシャルチャンネルでの公開は、発売日からなのでしょうかね。

ミュージックビデオ考察


「黒い羊」MVが、心理的にハード

さて、MVのオープニングが、人型のチョーク・アウトラインに報道陣が寄っていくところから始まっています。

彼岸花も、人型に散らばっていて、建物の中からのアングルでそれらを、映しています。

ということは、建物の屋上から、その人は・・・ということになって、なかなかハードです。

そして、赤い彼岸花を手にした平手さんが浮かない顔で、その人型のチョーク・アウトラインに集まる報道陣を眺めています。

彼岸花の一般的なイメージは、やはり墓に手向けるものですよね。岸花の花言葉を調べました。

水戸市植物公園のサイトによれば、あきらめ、悲しい思い出、というマイナスの言葉があります。予想通りでした。

意外にも、プラスの言葉もありました。思うはあなた一人、また会う日をたのしみに、などです。しかし、こちらは「黒い羊」の世界観に相容れないと思いました。

平手さんが持っている彼岸花(曼珠沙華)は、天上の花

彼岸花は、別名、曼珠沙華(マンジュシャゲ)とも言います。曼珠沙華は、天界の花といわれていました。

天界の花は、天上に咲く花です。それを持った平手さんがいる世界も天上ということになりました。

MVの最初のシーンにある人型のチョーク・アウトラインは、誰を型取ったものか考えると、それを持っている人となりますね。

こう考えると屋上へ向かうときに、平手さんが葛藤する様が思い浮かびます。MVでは音声が被さっていないので、わかりませんが、生きたい!とか生きている!と叫んだのでしょうか。

一応、曼珠沙華の花は好事の前兆と考えられていますが、MVでは、そう思えません。

黒い羊の歌詞に、僕だけがいなくなればいいんだとありますから、やはり、人型のチョーク・アウトラインは黒い羊の「僕」を型取ったものと考えてしまいます。

終わりに

黒い羊の歌詞の「」は、大衆を意味する黒い羊に迎合したくないという内容です。そして、公開されたばかりのMVは、個人的に天上界を思わせるような内容でした。

こう考えると、黒い羊の歌詞が前編で、MVの映像が、後編と捉えてしまいます。確かに心理的に重い内容ですが、欅坂46メンバーの表情が切なくて引き込まれました。 終わり


■黒い羊■
「黒い羊」は、2019年2月に発売された8枚目のシングルでした。

歌詞は秋元康さんです。



追記 2018.2.28


「黒い羊」のTYPE-A,B,C を購入しました。今までのシングルは多くても、2枚までしか買ったことがありません。今回のシングルを3枚も買ってしまったのは、特典映像の「KEYAKI HOUSE」を観たかったからです。プール付きの豪邸に欅坂46メンバーの1期生だけが一泊二日するというものでした。

「黒い羊」の特典映像「KEYAKI HOUSE」は、欅坂46OFFICIAL YouTUBE CHANNEL の予告映像で流れていました。食材買い出しメンバーの守屋茜さんが、30%オフ商品に拘っているのがじわじわきます。どう考えても、守屋さんがその費用を負担するわけではないですから、人間性が垣間見えて面白いです。

織田奈那さんが平手友梨奈さんや石森虹花さんに猫耳カチューシャを付けているところがシュールです。また、鈴本美愉さんが、プールに入るようメンバーを巻き込んだあとの水中不協和音や水中アンビバレントでは、メンバー達が笑顔です。これが欅坂46の素顔だなと思うと感慨深いです。ファンなら買って損はないです。 追記終わり