日向坂46「それでも歩いてる」歌詞考察。劣等感は無意味 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

日向坂46「それでも歩いてる」歌詞考察。劣等感は無意味

歌詞の意味を考察


転んでも転んでも歩けばいいさ

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タイトルにある、それでも、のそれとは何でしょうか。

歌詞には人生とは転ぶもの 膝小僧は擦りむくものなんだ 人生とは負けるもの 勝つことなんかないって知ればいいとありました。

だから、それでものそれは、転んでも転んでも、と言えます。

「それでも歩いてる」という曲は、負ける度に立ち上がって歩けばいい、という応援歌だと思いました。

何度でも立ち上がればいいという考え方は、大切です。

よく、物事を進める際に、何かになぞらえて失敗はよくあること、と言いました。

例えば、野球における打率3割は難しいとされています。

そう考えると、物事に100%の確率で成功するなんてありえないことでした。

ですが、人間ですから、失敗したら落ち込みます。

その落ち込みが「それでも歩いてる」の歌詞にも、表現されていました。

どの道を歩いて来ようと なぜか切なくて泣きたくなる、という歌詞です。挑戦に失敗はつきものということでしょう。

ただし、世の中には、天才がいます。

学歴でも、恋愛においても、経済力でも、天才と比べると落ち込みがちでした。

ここで、大事なのは、劣等感を抱かないことです。

アスファルトの水たまりに映る人影

劣等感は無意味

心理学者のチクセントミハイは、劣等感は無意味だと言います。

自分の持てる限りの力を出し切ることが、すべてと言いました。

これは、転んでも転んでも、歩いていける人は、劣等感を抱かないことになるでしょう。

そして、それは、自己肯定感を抱くことにも繋がるようです。自己肯定感を感じることができる時は、没頭する状態でした。

それをチクセントミハイは、最適経験と言っています。

終わりに

困難な状況でも、それでも歩いている、と言えるためには、没頭できる何かがあればよいことになります。

没頭している状態の最適経験を獲得すれば、失敗しても落ち込まないということでした。

こう考えれば、人は、何にでも真剣に取り掛かることができます。

この時点で、もう劣等感に苛まれることは、無意味だと考えることができました。

歌詞の終わりの、勝ち負けにどんな意味がある? というところは、まさにチクセントミハイの言うところの最適経験を獲得した証拠だと思います。 終わり


■それでも歩いてる■
日向坂46「それでも歩いてる」は、2018年発売のけやき坂46名義ファーストアルバム「走り出す瞬間」の収録曲です。

また、欅坂46の5枚目のシングル「風に吹かれても」(2017)にも収められていました。

作詞は秋元康さん。