【歌詞考察】てちねるゆいちゃんず「夕日 1/3」。夕日を見て泣く理由 | のら猫ひろしが坂道のぼる (のら猫ひろし)

【歌詞考察】てちねるゆいちゃんず「夕日 1/3」。夕日を見て泣く理由

歌詞の意味を考察・・・主人公は、なぜ泣いたのか


孤立感を夕日に重ねた →「孤城落日」の心境にある

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夕日 1/3
歌詞には、僕とか私とか出てこないので、主人公が、男性なのか女性なのかわかりません。

君とも書いてないので、2人称でもないでしょう。まさに独り言といったところです。

ただ、冒頭の歌詞には、最後のチャイムとありました。それは放課後を意味しますから、主人公が学生であることは間違いありません。

放課後になると、主人公は校舎の屋上に向かうことが習慣となっているようです。そこから、夕日 を眺めていることがわかりました。

歌詞には、夕日 1/3 沈み始めてなぜだろう涙溢れる、夕日 1/3 まだ残ってる止まらない頬の涙、とあります。

この歌詞から、夕日を眺めながら、泣いていることがわかりました。

なぜ泣いているのでしょうか。具体的な歌詞はないですが、推測できるような表現は、次の歌詞だと考えます。

人は皆何か見送り 今日よりもいい明日が来ることを信じてる・・・今日という日の独り言 どんな幸せも悲しみもすべて少しずつ暗闇に消える

主人公は、学校で孤立しているような気がします。充実していたら今日よりもいい明日とはなりません。孤立感を、夕日に重ねているのでしょう。

夕空

「孤城落日」という言葉があります。これは、孤立した無援の城が、沈みゆく夕日に照らされているという意味でした。

城が滅びゆくさまに寂しさを感じることから、心細いことの例えとして「孤城落日」が用いられます。

「夕日 1/3」における主人公も何か寂しい思いをして、自分が孤城落日という有様だと思っているのかもしれません。

感傷に浸っているのではないでしょうか。同時に、学校の仲間と関わりたい、だけど、できないといった悔しさもありそうです。

孤立感を覚える状況で、深刻そうなのは、集団でいる時のボッチ感だと思いました。

帰宅して一人でテレビを見るというような孤立感より、集団に合わせることができない時の寂しさの方が、自己肯定感の欠如につながるのです。

終わりに

てちねるゆいちゃんずが歌う「夕日 1/3」を聞いて、主人公の行く末を案じてしまいました。

孤独感に対処する力は、社会に出てからの永遠のテーマです。

ですが、ストレスのきっかけや、それの受け止め方、ストレスの心身の反応というようなことに対処できるストレスコーピングがあれば、自分なりの意味を見出すことができると思いました。 終わり


■夕日 1/3■
てちねるゆいちゃんずが歌う「夕日 1/3」は2016年発売の3枚目のシングル「二人セゾン」に収録されています。作詞は秋元康さん。

てちは、平手友梨奈さん。ねるは、長濱ねるさん。ゆいちゃんずは、小林由依さんと元欅坂46の今泉佑唯さんによるユニットです。